華がある選手は、どの国でも人気だ。韓国プロ野球のホープ・イ・ジョンフ(キウムヒーローズ)は日本の野球ファンでも人気が出ている。

韓国球界を代表するアベレージヒッターに成長

高校時代のイ・ジョンフ

 イ・ジョンフは、中日で1998年から2001年まで在籍したリー・ジョンボム(李 鍾範)の息子であり、風の孫と呼ばれた。2016年、第11回 BFA U18アジア選手権に登場したイ・ジョンフは実にスマートだった。均整がとれた体格からシュアに打ち分けるバッティング、俊足を生かした走塁、無駄のない外野守備。日本、台湾の外野手と比較しても突出した技術を持った選手だった。

 素晴らしい選手だったが、プロ1年目からレギュラーとして活躍するイメージは浮かばなかった。だがプロ入りすると、周囲の想像を上回る活躍を見せる。

 ネクセン・ヒーローズ(現・キウムヒーローズ)に入団したイ・ジョンフは全144試合に出場し、552打数179安打、2本塁打47打点、12盗塁、打率.324と高卒1年目で規定打席に到達し、新人王を獲得。2017年のアジアチャレンジカップにも出場した。

 2年目はケガもあり、109試合出場にとどまったが、459打数で、163安打、6本塁打、57打点、11盗塁、打率.355と順調に数字を伸ばし、今年は144試合に出場し、574打数193安打、打率.336、6本塁打、13盗塁と韓国球界を代表するアベレージヒッターに成長した。

 イ・ジョンフの打撃は力強い。川崎宗則(元ソフトバンク)のような構えからボールを呼び込んで縦振りのスイングで安打、長打を量産する打撃技術は日本人選手にはない強みがある。

 韓国のトップチーム入りし、プレミア12に出場。予選ラウンド・スーパーラウンドを含めた7試合は23打数10安打、4打点、打率.435は全体4位。最終的には打率.385に終わったが、しっかりと世界の舞台で実力を表明した。

 日本で行われたスーパーラウンドの活躍によって、 日本の野球ファンからも注目を浴びるようになり、SNS上では女性ファンから人気も沸騰しているイジョンフ。果たして、将来はMLBを狙うのか、それとも父に続いてNPBを目指すのか。ますます見逃せない巧打者である。

文=河嶋 宗一

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