今年の高校2年生は卓球・張本智和と同じ2003年世代にあたる。この世代は中学時代からお茶の間から注目を浴びてきた選手が多かった。後編も引き続き注目の好投手を紹介する。


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2003年世代は投手豊作年!?森木大智、笹倉世那、松浦慶斗など豪腕揃い【前編】

すでに甲子園デビュー済みの逸材も

風間 球打(明桜)

 北海道地区では木村大成(北海)に注目。しなやかな腕の振りから130キロ前半の速球を投げ込み、1年春から活躍してきた左の本格派。

 秋田県では明桜の風間 球打は笛吹ボーイズ時代から評判の大型右腕。縦振りのフォームから繰り出す直球は140キロ前後。破壊力抜群のストレートは大きな可能性を感じる。明桜からプロ入りした山口 航輝(千葉ロッテ)がまだ全力で投げられた2年夏を上回る投手になることを期待されている。

 茨城県では佐藤 紅琉(明秀学園日立)に成長に注目。1年秋から背番号1を背負い、130キロ後半の速球を武器に強豪相手に好投を見せている。

 菊池 樂(前橋育英)は1年秋からエースとなった本格派左腕。前橋育英といえば、右の好投手。菊池は久しぶりの本格派左腕。素材としては高橋 拓已(桐蔭横浜大-日本生命)以来の逸材だ。高橋の下級生のときよりもストレートの切れ味はよく、最速144キロ左腕・丸山 和郁(明治大)もいたが、投手としてのスケールは丸山より上回る予感がある。

 三奈木亜星(浦和学院)は山口東リトル時代から評判だった右腕。高校入学後も、140キロ前後まで速くなり、スライダー、カーブを丁寧に投げ分ける。1年生らしからぬ落ち着いたピッチングで昨秋の県大会でも活躍を見せた。この1年でパワーアップできているか注目だ。

 千葉県では細谷 怜央(中央学院)も千葉緑シニア時代から評判の本格派右腕。1年春の時点で130キロ中盤の速球を投げられており、ひと冬越えてさらなるパワーアップが期待できるだろう。

 市川 祐(関東一)も中学時代から注目を浴びてきた右腕。130キロ中盤の速球はしっかりとコントロールされ、スライダーもきっちりと投げ分ける。昨夏の甲子園では履正社相手に好投を見せたように、マウンド度胸も強い。

 130キロ後半の速球を投げ込む右腕・寺嶋大希(愛工大名電)の進化に期待。野崎 慎裕(県立岐阜商)は1年春から実戦で活躍した左の技巧派。常時130キロ前半ながら回転の良い直球を高低に投げ分け、投球を展開する。

甲子園常連の近畿の名門にもいる注目の投手たち

仲村竜(岡山学芸館)

 関西地区では小畠 一心(智辯学園)はオール住之江ヤング時代から注目されてきた大型右腕。140キロを超える速球は威力があり、スケールたっぷりの逸材。青山 大紀(トヨタ自動車ー前オリックス)以来の投手になるのではないだろうか。また小畠と2枚看板を組む西村 王雅(智辯学園)も130キロ前半の切れのある速球を強気に内角に投げ込む度胸の強さがある。

 智辯和歌山の143キロ右腕・中西 聖輝は中谷監督から安定感は一番と評価を受けており、智辯和歌山のライバル・市立和歌山の小園健太も140キロ中盤の速球を投げ込む右腕だ。

 中国地区ではセンバツ出場に大きく貢献した広島新庄のエース・秋山恭平も130キロ前半ながら切れのある速球とチェンジアップ、スライダーを武器にゲームメイクできる。中国地区トップレベルの左腕ではないだろうか。倉敷商の左腕・永野 司も130キロ中盤の速球とスライダーを巧みに投げ分ける。

 岡山学芸館の仲村 竜は145キロ近い速球を投げ込む大型右腕。沖縄出身で、中学時代から130キロ後半の速球を投げられていたが、この1年で大きくパワーアップを見せている。140キロ近い速球を投げ込む左腕・西村 陸努は佐藤監督曰くきれいな真っ直ぐではなく、ジャイロ回転なためかなり当てにくい投手だという。

 四国地区では、明徳義塾は、大型左腕・代木 大和、183センチの長身から角度のある130キロ台の直球とカーブを投げ込む畑中 仁太も楽しみな投手だ。大野監督が就任し、復活を誓う松山商は140キロ前後の速球を投げ込む左腕・松崎来雅に注目。松崎の成長が今年、来年の松山商の命運を分けそうだ。昨秋、四国大会8強の城東は130キロ後半の速球を投げ込む大型右腕・髙木 太陽の成長にも期待がかかる。

 九州では130キロ右腕・水崎康平、181センチの長身から角度のある直球を投げ込む左腕・杉山 廉仁の沖学園の2枚看板に注目だ。そして昨年、宮城 大弥(オリックス)を輩出した興南は左腕・山城京平に注目。1年生大会から活躍を見せ、すでに130キロ後半の速球を投げ込む。興南は日本ウェルネスに敗れてしまったが、やはり2年ぶりの甲子園を狙うには山城の成長が不可欠だ。

 中学時代から騒がれた本格派、技巧派が順調に成長を見せている。また、名前にはないが、1年生の間は土台を固めてきた投手たちも、この夏、秋以降に浮上するだろう。ぜひ、そういう投手が数多く登場することを期待したい。

 次回は野手。野手もスケール抜群の野手が多く、日本の野球界のレベルを大きく引き上げる世代となりそうだ。

(記事=河嶋 宗一)


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