第102回全国高等学校野球選手権大会・地方大会の中止が決定した。しかしまだ46県の代替大会の開催の可能性を残している。

 今回は代替大会が開催すれば、評価が上昇する可能性を持った東日本野手10名を紹介したい。

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西村友哉(中京大中京)

宮浦 柚基(白樺学園)二塁手

 昨秋の明治神宮大会の健大高崎戦では本塁打を放つなど、強打の二塁手として活躍。首脳陣から「野球脳の高さ、視野の広さ、相手の考えを読む鋭さが備わっており、チームを引っ張る役割をこなしてくれている」を高く評価されている。特に明治神宮大会での本塁打も変化球を読み切っての本塁打だった。スピード感溢れる二塁守備も魅力で、試合になれば、必ず存在感を示す頼れるプレーヤーだ。

 打つ、守るだけではなく、先を読む能力など野球頭脳を評価されている選手なので、野球関係者から需要のあるタイプとなりそうだ。

杉崎 翔空(専大北上)外野手
 夏の代替大会が開催することを信じて、飛躍を目指している強打の外野手。チームトップクラスの強肩を誇り、シートノックでは鋭い返球を投げ込む。5番打者に座り、抜群のスイングスピードを武器に長打を量産する。

山路 将太郎(鶴岡東)二塁手
 昨年の甲子園ベスト16入りに貢献した巧打の二塁手。スイングスピードが非常に速く、広角に安打を連発する。昨秋の東北大会でも打率4割超え。ぜひ山形の代替大会が開催されれば攻守で大暴れを見せてほしい。

石川 慧亮(青藍泰斗)外野手
 中日の速球派右腕・石川翔の弟で、栃木県屈指のスラッガー。捻りを入れて豪快に振り抜く打撃フォームから鋭い打球を連発。パワーに頼らない技術力の高さを感じさせる。何より惹かれるのは打席の雰囲気だ。周りに流されず、自分の間合いで打席に入っていく姿は高校生とは思えないほど雰囲気がある。大学以上の強打者になると、こういう選手は多いが、高校生ではなかなか見られない。選球眼もよく、対戦して嫌な打者である。そして強肩。夏の代替大会が開催されれば、栃木県屈指のスラッガーとして注目されることは間違いない。

中島優月(桐生第一)内野手
 センバツが中止になったものの、4年ぶり6回目の甲子園出場の桐生第一が誇る右のスラッガー。昨秋の関東大会準々決勝・桐光学園戦では好投手・安達 壮汰から3ランを放った一打は見事だった。小さなステップからゆったりと始動し、上半身、下半身をバランスよく使った打撃フォームは完成度が高い。群馬の代替大会が開催される状況になれば、注目のスラッガーになることは間違いない。


谷藤大二郎(創価)笹川 吉康(横浜商)外野手
 今年の神奈川は高校通算53本塁打の西川 僚祐(東海大相模)、高校生ナンバーワン捕手・牧原 巧汰(日大藤沢)、元プロ野球選手を父に持つ天才型二塁手・度会 隆輝(横浜)など逸材野手揃いだが、スケールならばナンバーワンではないだろうか。191センチの体格から柳田悠岐ばりのフルスイングで、外野の間を切り裂く打球を連発し、打球に角度がつけば、場外級の本塁打を打つことも。潜在能力は非常に高いものがある。

 俊足で、さらに投手を務めているだけあって、強肩。将来の大砲候補として密かにしている注目いている球団も多いのではないだろうか。

谷藤 大二郎(創価)遊撃手
 逸材揃いの創価。その中で守備職人としてチームを引っ張るのが、谷藤大二郎だ。守備範囲が実に広く、ヒット性の打球を次々と阻止し、アウトを演出。一歩目の反応、足運びも軽快で、スローイングも無理をせず、確実にアウトをすることを判断して正確なスローイングを心がけている。
 スイングも鋭く、外野の間を抜く打球を連発する。高卒プロタイプではないが、大学球界で存在感を示す選手ではないだろうか。

元 謙太(中京学院大中京)投手&外野手
 昨夏甲子園4強入りに貢献した大型選手。投げては最速143キロを誇る本格派右腕。昨夏甲子園準々決勝・作新学院戦の逆転満塁本塁打を始め、選手権大会では15打数5安打の大活躍を見せた。昨夏のパフォーマンスを見る限りでは打者の方に光るものが感じられる。

 投手として不調だったのは、昨春に肘を痛め、球速が落ちてしまった。この1年の鍛錬の成果によって投打のパフォーマンスがどこまで伸びているのか、非常に気になる存在だ。

西村 友哉(中京大中京)外野手
 2020年、全国大会は中止になったが、中京大中京は全国制覇を狙える戦力が揃っていた。150キロ右腕・高橋 宏斗、強肩強打で、誰にも頼られる人望がある大型捕手・印出 太一、大型遊撃手・中山 礼都などタレント揃い。その中で秋の時点でもっとも本塁打を打っているのが西村 友哉だ。高校通算17本塁打は中山の15本塁打を上回っているが、173センチ77キロとそれほど身体が大きいわけではないが、甘く入れば簡単に本塁打にしてしまう技術は超高校級。さらに守備、走塁のレベルも高く、野球関係者から人気の選手になるのではないだろうか。

 続いては西日本の野手10名を紹介していきたい。

(記事=河嶋 宗一)

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