池田陵真、関戸康介、松浦慶斗、宮下隼輔

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 2年連続12回目出場の大阪桐蔭。このチームほど史上最強というキャッチフレーズが使われるチームはないだろう。理由としては、ボーイズ、シニア、侍ジャパンの各代表選手が一挙入学。さらに投手では140キロ超え、打てば本塁打連発、中学生離れしたアスリート型プレイヤーと、他校が羨む選手層である。とりわけ今年のチームは史上最強という言葉をよく聞かれる。実態はどうなのか?紹介をしていきたい。

【投手陣】
松浦 慶斗(旭川大雪ボーイズ)
関戸 康介(長崎・佐世保市立広田中※軟式・明徳義塾中)
竹中 勇登(倉敷ビガーズ)
川井 泰志(桐生ボーイズ)
西川 音羽(三原中央シニア)

 投手はやはり松浦 慶斗が軸となる。185センチの長身から繰り出すストレートの最速は150キロ。昨秋ではやや調子を落としていたが、2年夏時に見せていた爆発力あるストレートがよりレベルアップすれば、一気に目玉投手になる可能性がある。

 明徳義塾中時代から有名だった関戸 康介は150キロを超える速球を武器にする世代屈指の速球派右腕。縦回転の投球フォームから繰り出す直球は簡単に前に飛ばせない魅力がある。縦横のスライダーもキレもよいのだが、2年秋は故障などもあり、7イニングにとどまった。

 ただ、大阪桐蔭は松浦、関戸が本調子ではなくても試合を作れる投手が多いのが強み。U-15代表経験者の竹中 勇登は10.2回を投げ、10奪三振。好調時で140キロ前後なのだが、何よりスライダーのキレがよく、頼もしい働きを見せている。

 桐生ボーイズから評判だった川井 泰志は長身から繰り出す直球は角度があるが、秋の時点ではリリースポイントが崩れ、コントロールを乱す場面があった。そして西川 音羽(三原中央シニア)も安定感抜群の好投手で、秋の時点で130キロ中盤ながらコントロールよくまとめる。春には140キロ台も見込めるだろう。

【攻撃陣の中心】
3番 三 宮下 隼輔(東海中央ボーイズ)
4番 中 池田 陵真(忠岡ボーイズ)
5番 一 前田 健伸(山口東シニア)
6番 右 花田 旭(西淀ボーイズ)

 この4人の破壊力はトップクラスだろう。宮下は4本塁打12打点、打率.417と高打率を残す。2016年の吉澤一翔を思い出させる選手で、攻守ともにキレの良い動きを魅せる。そしてU-15代表のキャプテンだった4番池田陵真は3本塁打19打点、打率.515と高打率を残し、さらにセンターの守備でも強肩が光る。

 前田は山口東シニアで通算30本塁打を記録していたスラッガーで、昨秋は2本塁打9打点と10四死球と出塁率も高いのもポイントが高い。U-15代表経験者の花田は京都国際戦で逆転満塁本塁打を放つなど、土壇場で魅せる勝負強さは必見。

【機動力野球の中心】
1番 二 繁永 晟(飯塚ボーイズ)
2番 左 野間 翔一郎(山口東シニア)
7番 遊 藤原 夏暉(大阪和泉ボーイズ)

 今年の大阪桐蔭が一味違うのは機動力にも力を入れていること。山口東シニアから走攻守の総合力の高さを評価されていた野間は2番レフトとしてチャンスメイク。11試合で12盗塁と出塁すれば、盗塁を期待できる。安定感のある内野守備と巧打を魅せる繁永は、4割以上の打率を残しており、この1、2番が活性化すると、より得点力が増す。7番藤原も7盗塁を記録。バットコントロールも良く、安定したパフォーマンスを魅せる。7番に入る打者ではない。


海老根優大

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【春に浮上するのは?】
 大阪桐蔭の伝統として、大会終了後から12月に入るまで近隣の学校と練習試合を組み、これまで出場がなかった選手を中心にゲームを組む。長い歴史で多くの選手たちが浮上してきた。

 控え選手だった海老根 優大(京葉ボーイズ出身)はU-15代表で4番を務めたように驚異的な長打力、身体能力を持ったスラッガータイプで、正捕手として期待された坂玲真(湖南ボーイズ出身)、近畿大会では記録員だった樋上颯汰(湖南ボーイズ出身)も中学時代、140キロ前後の速球を投げ込み、U-15代表に選ばれた投手だ。
 激しいベンチ入り競争で、さらにレベルアップする可能性がある。

【史上最強になるには?】
 オフェンス、投手力、走塁面の数字を見ても、出場校の中では抜群の数字を残しており、トップクラスのチームであることは間違いない。選手のポテンシャルの高さを歴代のチームと比較しても負けていないし、それを上回るものがある。

 ただ、内容を細かく見ていくと、投手は全体に本調子ではなく、守備でも細かな連携プレー、バックアップなど大阪桐蔭らしさが欠けたプレーがあった。

 選手のポテンシャルを見れば、歴代のチームに負けていないといえるが、まだまだ荒削りなところが多い。その分、伸びしろがあり、この冬は選手の技量を伸ばしつつ、組織的なプレーを突き詰めていけば、前評判通り、史上最強チームになるのではないだろうか。

(文=河嶋 宗一)



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