練習でキャッチボールを行う明徳義塾主将・米崎 薫暉

 3月19日(金)より兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される「第93回全国選抜高等学校野球大会」(以下、センバツ)の組み合わせ抽選会が2月23日(火・祝)にオンライン方式で行われ、昨秋の四国大会を制した明徳義塾(高知・2年連続20回目の出場)は、同じく昨秋の東北大会を制した仙台育英(宮城・2年連続14回目)と大会初日の第2試合で対戦することが決まった。

 この日は明徳義塾OB・広島東洋カープや阪神タイガースなどで活躍し昨年までは三菱重工広島の監督も務めた町田 公二郎氏も見守る中、9時から5時間ほど「基本の徹底と効率化」を軸にみっちりと練習をこなした明徳義塾。

 その後、校内の研修会館で抽選会映像を凝視していた選手全員から思わず「おお」と声が漏れたのは15時20分のことである。

 「最初は馬淵 史郎(まぶち・しろう)監督の『マ』を引こうと思っていたんですが、抽選の時点で『マ』がなかったので『チ』を引いた」米崎 薫暉主将(2年・遊撃手)が引き当てた番号はすでに仙台育英が控えていた隣の「3」であった。



センバツ抽選会中継を待つ明徳義塾の選手たち

 直後の代表インタビューでは「(チーム状態は)いい感じです」とファンタジーな返答を発した米崎主将の映像をニコニコしながら眺めていた選手たち。

 ただ、仙台育英の主将・島貫 丞(2年・右翼手)が「代木くんを中心に堅い守りがある」と具体的にポイントを突かれると表情は一転して引き締まったものに。

 かつ、名指しを受けたエース左腕・代木 大和(2年)は「体重が増えて(秋から11キロ増の83キロ)紅白戦でも140キロが出るようになった」と手ごたえを述べた上で「昨年の甲子園交流試合ではチームは勝ってよかったが、自分としては不甲斐ない結果だった。ですのでチームが勝つために何をするかを考えて、そのために自分が何ができるかを考えたい」と意気込んでいた。


報道対応をする明徳義塾・馬淵史郎監督

 そして侍ジャパンU−18代表監督も兼ねる馬淵 史郎監督。「点をやらずに競ったゲームをすることが大事」と仙台育英戦勝利のポイントをあげた上で「最近強く持っていること」としてこんな使命感を発した。

 「我々のやっている野球はパワーやスピードとは正反対の野球だが、しっかりした野球をすればパワーやスピードがなくても野球ができる見本になりたい。それは常々選手たちにも言っています。だから、結果が解らないですが、『これが高校生らしい、いい野球なんだ。こういう野球をすれば県立高でも同等に勝負できる』と見本になる野球をしたい。
 これからはコロナ禍で練習も満足にできない。少子化で連合チームが生まれる状況も出てくると思いますが、そういった時代の見本になる野球をしたいです」

 甲子園初対決、公式戦を含めても2012年「ぎふ清流国体」2回戦以来2度目の対決となる両校。下馬評は仙台育英有利であっても「四国の横綱」明徳義塾は「東北王者」仙台育英相手に、自らの積み上げてきたもの全てを出して「一戦必勝」(米崎主将)の先にあるセンバツ初制覇を狙っていく。

(取材=寺下 友徳)



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