柳川 大晟と山本 大揮

 具志川商の優勝で幕が閉じた大分開催の九州大会。高校野球ドットコムでは準々決勝、準決勝の計4試合を取材した。その中で見つけた逸材を紹介していきたい。

 まず多くの球団が注目したには好投手たちの存在。その中で最も目を引いたのが、九州国際大付の柳川 大晟、山本 大揮の2枚看板だろう。

 柳川は191センチの大型右腕で、昨秋の九州大会で最速152キロをマークした大器は冬の間に体重移動などフォーム、キャッチボールから見直し、制球力を磨き、完投できる投手を目指した。結果として九州地区予選の福岡大会では完投勝利を挙げ、臨んだ九州大会では宮崎商戦で完封勝利。

 最速143キロ・平均球速138キロを計測。スライダー、フォークの精度も高校生としては悪くないが、まだ引っ掛けることが多く、不安定。山本と比べると未完成な部分があり、この夏はどこまで本格化できるか。150キロ前後の速球、キレのある変化球で打ち取る投球を先発でも見せることができれば、一気に評価が上がる可能性はある。

 山本は18回を投げ、16奪三振、1失点と抜群の安定感を誇る。完投するために7割程度の135キロ前後のストレートを両サイドに投げ分け、ポイントとなる場面で、140キロ前半のストレートでねじ伏せる投球は素晴らしいものがあった。特にストレートのような軌道で急激に曲がる125キロ前後のカットボールは高校生としては一級品。クイックも1.05秒台と実に速い。投球の強弱がつけられ、観察力も高く、守備力、クイックのレベルも高い。見ていて安心できるタイプで、逸材多い福岡県はもちろん、全国でも通用する実戦力の高さだ。



日高大空と山城京平

 そして左腕投手では興南の山城 京平をピックアップしたい。山城は初戦の大崎戦では9回途中まで2失点、12奪三振の快投。そして準々決勝で登板した九州国際大付戦では最速142キロ・平均球速138.06キロとストレートで押し切った投球は見事だった。

 ストレートのキレ味は素晴らしく、右打者の内角に切れ込むクロスファイヤーは絶品だ。興南の投手らしく、クイック、フィールディングも鍛えられており、全国舞台に出てくれば、もっと評価が上がる投手になるのではないだろうか。

 選抜でも好投を見せた日髙 大空(宮崎商)は130キロ中盤〜後半の速球ながら回転数の高いストレートと曲がりが大きいカーブを武器に九州国際大付打線に力投を見せた投球内容は、コールド負けしたとはいえ、決してマイナスには映らなかった。

 以上である。今回の九州遠征は九州国際大付の2枚看板と山城のチェックのためにピンポイントで準々決勝、準決勝を取材した。当初の目的を達成できた。また野手でも非常に楽しみな選手が見出すことができたので、これは別途紹介をしていきたい。

(文=河嶋 宗一)