7月23日、東京五輪の開会式が行われ、野球競技は北京五輪以来の3大会ぶりに復活。日本代表は7月28日にドミニカ共和国との初戦を迎える。

 今回は東京五輪特集として、ちょっと志向を変えた特集を実施したい。
 題して、サッカーのように24歳以下で編成を組んだらどうなるのか?
 サッカーは24歳以下。厳密には、1997年1月1日以降の生まれの選手で構成することが決定し、今回はその規定に則った15人。そしてオーバーエイジ枠として3名が選ばれている。

 この企画は1997年1月1日以降生まれの多くの選手に光を当てていきたいため、オーバーエイジを使わず、24名を選出した。また今回、ケガやNPBだけではなく、大学、社会人の選手も入れました。そうすると、とんでもないチーム構成となった。



山本 由伸(オリックス)

【投手】10名
【先発】
山本 由伸(都城-オリックス)
宮城 大弥(興南-オリックス)
早川 隆久(木更津総合-早稲田大-東北楽天)
伊藤 大海(駒大苫小牧-苫小牧駒沢大-北海道日本ハム)
森下 暢仁(大分商-明治大-広島東洋)
【中継ぎ】
堀 瑞輝(広島新庄-北海道日本ハム)
戸郷 翔征(聖心ウルスラ-巨人)
津森 宥紀(和歌山東-東北福祉大-福岡ソフトバンク)
【抑え】
廣畑 敦也(玉野光南-帝京大-三菱倉敷オーシャンズ)
平良 海馬(八重山商工-埼玉西武)

 まず投手では、首位のオリックスの勝ち頭となっている山本、宮城、そして、昨年の大学生ナンバーワン左腕として鳴り物入りで入団した早川、そして先発投手として安定感抜群の投球を見せる伊藤、2年続けてカープのローテーション投手として活躍する森下を先発投手として入れた。

 先発としての安定感、制球力はずば抜けており、この5人はトップチーム、大学、高校のいずれかで日本代表を経験しています。山本投手はプレミア12、宮城投手はU-15代表、U-18代表、早川投手はU-18代表、大学日本代表、森下投手はU-18代表、大学日本代表、伊藤投手も大学日本代表として活躍しました。

 中継ぎでは左の中継ぎとして、36試合で防御率1.80と抜群の安定感を誇る堀。そして巨人の先発で活躍する戸郷は、昨年の日本シリーズで、中継ぎとして活躍して敢闘賞。現在は先発投手だが、中継ぎ投手でも能力を発揮しそうだ。

 津森 宥紀投手は37試合で防御率1.93の好投を見せている。非常にタフな投手として、チームにいるとありがたい存在。

 抑え投手は、無失点記録を樹立した平良が相応しい。やはりコンスタントで150キロ後半の速球を投げられる投手は魅力的だ。そしてもう1人は今回の企画でアマチュアから唯一の選出となった廣畑を選出した。最速154キロのストレートを誇る廣畑投手だが、回転数の高いストレートで次々と三振を奪う投球が魅力的だ。

【捕手】3名
柘植 世那(健大高崎-Honda鈴鹿-埼玉西武)
海野 隆司(関西-東海大-福岡ソフトバンク)
中村 奨成(広陵-広島)

 柘植は健大高崎時代に3度の甲子園出場しそのうち二度がベスト8。Honda鈴鹿時代は最激戦区の東海地区の都市対抗二次予選を勝ち抜いて本大会に出場した実績もあり、24歳以下の選手では最もキャリアが豊富な選手といえる。
 海野選手は関西時代に甲子園を経験。東海大で大きく打撃力を伸ばし、大学日本代表も経験。伸び盛りの捕手として選出した。

 中村は今年から出場機会を増やし、一軍で2本塁打を記録。捕手としても成長を見せており、それまでも外野手でプレーしていたので、リザーブで外野手として出場できる。



紅林 弘太郎(オリックス)

【内野手】6名
村上 宗隆(九州学院-東京ヤクルト)
牧 秀悟(松本第一-中央大-横浜DeNA)
小幡 竜平(延岡学園-阪神)
紅林 弘太郎(駿河総合-オリックス)
坂倉 将吾(日大三-広島)
小園 海斗(報徳学園-広島)

 球界を代表するスラッガー・村上はまだ今年で22歳という恐ろしさ。キャプテンシーもあり、日本球界を背負って立つ人材として注目していきたい。

 11本塁打を放ち、かつリーダーシップも取れる牧、オリックス伸び盛りの遊撃手・紅林選手、捕手・一塁手を兼ねながら打率3割超えの坂倉も素晴らしい。

 小園はU-15代表、U-18代表では2回も経験。悔しい経験も味わっている選手で、国際大会の怖さを理解している点も強い。今年は52試合で打率.326と打撃面で大きく成長を見せている。

 小幡は遊撃・二塁と非常にレベルが高い守備を見せる選手で、打撃力が身につけば一軍定着も期待できる。

【外野手】5名
万波 中正(横浜-北海道日本ハム)
谷川原 健太(豊橋中央-福岡ソフトバンク)
愛斗(花咲徳栄-埼玉西武)
佐藤 輝明(仁川学院-近畿大-阪神)
五十幡 亮汰(中央大-北海道日本ハム)

 まず前半戦だけで20本塁打を積み重ねた佐藤。圧倒的なパワーを持った若手スラッガーとして選出した。

 谷川原は一軍17試合で、打率も1割台。それでもなぜ取り上げたかといえば、NPBの世界でも超強肩とも呼ばれるスローイングだ。打撃もかなりのポテンシャルの高さがあり、いつしか一軍でも飛躍してもおかしくない素質は秘めている。

 愛斗は今季8本塁打とプチブレイクを見せています。昨年までファームで圧倒的な成績を残していたが、その打撃を一軍の舞台でも発揮している。守備、走塁を見ても身体能力の高さが伝わってきますし、勢いのある若手外野手として選出した。

 万波は一軍で2本塁打だが、本塁打になった時の飛距離。そしてレーザービームと形容できる超強肩は魅力的だ。

 五十幡は19試合で打率.286、8盗塁。少ない試合数でこの盗塁数は驚異的だ。

 こうして24歳以下で選んで見ると、先発右腕、先発左腕、中継ぎ、抑え、スラッガータイプの一塁手、三塁手が一軍で活躍していること。

 外野手は身体能力が高いスラッガータイプが多く、将来、一軍で活躍できるプロスペクトが非常に多く、ワクワクする布陣だった。

 それを見ると、今後の野球界の未来は非常に楽しみだ。

 最後に東京五輪に臨む日本代表の健闘を期待したい。

(文=河嶋 宗一)