プロ志望届けが27日に締め切られ、今年は159名が提出した。今回は実力的にドラフト候補レベルながらも、プロ志望をしなかった選手を紹介していきたい。



左から細谷怜央(中央学院)、沢山優介(掛川西)、伊藤樹(仙台育英)

 まず掛川西の沢山 優介だ。185センチの長身から最速145キロの速球、切れのあるスライダーで翻弄する大型左腕で、今年のドラフト市場から考えても、志望届けを出せば、トップレベルの評価をされてもおかしくない投手だった。本人は社会人を選択。3年間で、ドラフト上位レベルになれるか注目していきたい。

 仙台育英の伊藤 樹もプロ志望をしない。中学時代から最速144キロをマークし、仙台育英でも順調に成長し、140キロ後半の速球をマークし、その投球フォームの美しさは天下一品だった。

 神戸弘陵の148キロ右腕の時澤 健斗投手も進学意向だ。多彩な変化球を投げ込み、完成度の高さを高く評価されていた投手も次のステージでNPBを目指す。成績優秀で、文武両道を実践する投手でもある。

 強力打者が揃った健大高崎のなかで、エースの今仲 泰一は近年のチームではトップレベルの素質を持った好投手だった。球持ちの良いフォームから繰り出す常時140キロ中盤の速球、スライダー、チェンジアップで翻弄する好投手だった。

 常総学院の148キロ右腕・大川 慈英は今年にかけて常時140キロ中盤をマークし、課題だった変化球の精度も上がり、指名圏内の投球をしていた。これまでの取材で、大川は圧倒的な投手になってプロ入りしたい思いを語っていた。

 その大川とダブルエースとして期待された145キロ右腕の秋本 璃空も次のステージからプロを狙う。この1年間の苦しみをぜひ次のステージに活かしてほしい。次のステージでは、どんな成長を見せるか楽しみだ。

 中央学院の150キロ右腕・細谷 怜央も進学の方向だ。春の細谷こそ有観客で見てもらいたかった投手。150キロを計測した幕張総合戦を見たが、これはプロだ!と興奮しながら見たものだ。

 しかし肩の故障もあり、最後まで状態が終わらず進学となった。高校生は夏までどう調子を整え、アピールできるかが本当に重要だ。


左から肥田優心(中享栄)、中西 聖輝(智辯和歌山)、関戸康介(大阪桐蔭) ※写真一部:東京スポーツ/アフロ

 享栄の152キロ右腕・肥田 優心も進学だ。当初から高卒プロ入りに強い希望を持っていた肥田は、夏の大会中に痛めた肘の影響を考え、大学4年間でレベルアップを目指すことになった。平良 海馬(埼玉西武)みたいな投手を目指す。

 甲子園優勝の智辯和歌山はプロ志望者なし。甲子園優勝投手の中西 聖輝も進学の意向となった。140キロ中盤の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップと1つ1つの球種の使い分けは格段にうまくなった。

 ただ、高校生右腕は競争が激しいので、現状の中西を評価すると、高い指名順位は望みにくい。今のドラフト市場と、中西の将来性を考えたら、賢明な選択といえる。

 154キロ右腕の関戸 康介(大阪桐蔭)も進学の意向。高2年夏の投球は、21年のドラフト上位に入るだろうと思わせる投球だった。これだけは間違いない。ただ秋以降、故障もあり、調子を取り戻せず終わった形だ。好調時の関戸の能力の高さは間違いない。あとはそれを常に発揮し、実績を積み重ねる必要があるだろう。

 速球派右腕・斉藤汰直(武庫荘総合)、投球フォームが絶品な145キロ右腕・高木快人(栄徳)、池田の149キロ右腕・篠原 颯斗、神戸国際大附の二刀流・阪上 翔也、智辯学園のプロ注目右腕の小畠 一心、145キロ左腕・長谷川康生(岡山商工)。さらに1年生の夏に甲子園を経験したプロ注目の大型右腕・仲村 竜(岡山学芸館)もプロ志望届けを出さない。

(記事:河嶋 宗一)