山崎正義(都立紅葉川)、川口翔大(聖カタリナ)、井上絢登(福岡大)、仲條温人(横芝敬愛)

 四国アイランドリーグPlusといえば、現在独立リーグで最も多くの選手をNPBへ輩出する徳島インディゴソックスが所属している。

 その徳島インディゴソックスからは今年も強肩捕手・古市 尊(高松南出身)が埼玉西武ライオンズから、超俊足野手・村川凪(如水館出身)が横浜DeNAベイスターズより指名を受け、これで9年連続のドラフト指名となった。

 今回、高校野球ドットコムでは10年連続のNPB指名を狙う徳島インディゴソックスの期待の新入団選手を紹介していきたい。

大学生投手は石川、藤原、鈴木が目玉か

 石川 槙貴は鹿児島城西時代から評判の好投手で、高校時代は140キロ前半の速球と切れのあるスライダーを武器にする投手だったが、大学4年間で最速152キロまでレベルアップ。187センチ92キロとスペックも十分。球団からの期待も高い。

 藤原直也は啓新時代に阪神に在籍する牧 丈一郎投手と同期だった。日本福祉大の4年間でメキメキと伸び、最速148キロの速球と、多彩な変化球を織り交ぜる投手へ成長した。今秋はエースとして愛知大学野球連盟2部優勝の立役者になった。入団投手の中でも完成度は最も高く、こちらも楽しみな投手の一人だ。

 皇學館大の鈴木貫太朗は、最速149キロの速球、スライダー、フォーク系統の変化球を操り、社会人相手にも好投を見せた投手だ。研究心が豊かで多くのトレーニングを試しながらメキメキと実力を伸ばしてきた。自身のSNSでも決意を表明している。

 名城大・池戸 昇太(美濃加茂出身)は完成度の高いフォームから繰り出す最速147キロ左腕。左の即戦力枠として期待が高い。

 その他、鶴見大の森弘樹は180センチ、96キロの体躯から140キロ中盤のストレートを投げ込むパワーピッチャー。相原時代の最後の夏、部員11人のチームで4番エースとして孤軍奮闘。無名の逸材は大学に進学し、大学でもチームの中心選手へと成長した。

 日隈モンテルは、今年まで琉球ブルーオーシャンズでプレーしていた速球投手。最速147キロながらフィジカルの強さは抜きん出ており、潜在能力は計り知れない。東京ヤクルトでプレーしていたジュリアス投手の弟になる。

 敬愛大の小林亜由良はリーグ戦登板があまりないものの、187センチの長身から投げ込む最速148キロの速球は威力抜群で、その素材は大学関係者、球団関係者からも絶賛されている。

 和泉椋麻は金沢学院大を休学し、独立リーグに挑戦する。躍動感あるフォームから最速152キロをマーク。完成度を高めていきたい。

 大学生野手では、福岡大の主砲・井上絢登が入団する。久留米商時代から評判のスラッガーで、リーグ戦で通算9本塁打をマークし、大学選手権でも活躍を見せた。今年、入団野手の中で実績、潜在能力はピカイチ。リーグ戦では圧倒的な打撃成績を残していきたい。名古屋商科大学の茶野篤政は、高校時代から活躍が光った巧打の二塁手だ。

 また近畿大を中退して独立リーグに挑戦する足立 駿にも注目だ。足立は大分高時代、大型セカンドとして注目を集め、2019年にセンバツ出場。脚力、ミート力、長打力ともに高い水準を誇り、近年、徳島インディゴソックス入りした野手の中でも将来性、潜在能力はピカイチなものがある。


西武育成1位の古市尊とDeNA育成1位の村川凪

 続いて高校生組を紹介したい。

 高校生投手では、都立紅葉川の山崎 正義投手は2年秋の練習試合で強打の都立日野相手に完封勝ちした実績があり、最速142キロながら、ストレートの回転数が2500を超えるなど切れのある球質は絶品だ。

 横芝敬愛の仲條 温人(はると)投手は、178センチ84キロの体格から威力ある直球を投げ込み、打者としても本塁打が打てるパワーが備わっている。夏はフォームを崩してたが、現在はフォーム修正中。出どころが見にくく、腕の振りもスムーズになった。あとは球速がついていけば面白い。なお横芝敬愛出身から徳島インディゴソックスは5人目。伊藤 翔、鎌田 光津希、行木 俊はNPB入りし、大木 稔貴も順調に成長を見せている。仲條投手も大きく化けることができるか。

 高校生捕手は2人を獲得。高知中央の小松京佑は9番捕手として出場。有明の北村 辰輝は1年生からマスクをかぶり、強肩捕手として評判だ。

 そして高校生遊撃手に頼もしい選手が入ってきた。聖カタリナ学園の川口 翔大。今年のセンバツに出場。強く振れる選手で、打球の速さはドラフト指名選手とひけをとらない。強肩が光る遊撃守備も魅力的だ。NPBにいくために1年目から高卒新人離れの成績を残したい。

 今年の徳島インディゴソックスは21年入団の村川、古市のルーキー2名が指名を受けた。果たして22年組から最短1年でドラフト指名選手は現れるか注目だ。

(文=河嶋 宗一)