2021年の高校野球は春のセンバツ、夏の甲子園、そして明治神宮大会も開催され、ファンにとっても大いに盛り上がりを見せたシーズンだった。そこで今回は今年、高校野球ドットコムの「選手名鑑」にアクセスされたランキング上位20名を発表する。全国から今年の高校野球界を盛り上げた球児が名を連ねた。

プロの弟、スーパー1年生などがランクイン!
20位〜11位の顔ぶれを紹介

20位 阪口 樂内野手(岐阜第一)
「岐阜の大谷翔平2世」として注目を集めた二刀流がランクイン。完成度の高いスイングは大谷を彷彿とさせ高校通算27本塁打をマークした。ストレートの最速も143キロを計測する本格派で投打でチームを牽引した。日本ハムにドラフト4位指名を受け、打者としてプロの世界へ挑戦する。

19位 関戸 康介投手(大阪桐蔭)
大阪桐蔭入学直後から期待されていた最速154キロ右腕。明徳義塾中から大阪桐蔭へ進学し、タレント揃いだった投手陣の一角を担った。今春センバツのマウンドでは制球難で持ち味を発揮できず、最後の夏は登板機会なしで終わった。進路は投手育成に定評がある日本体育大へ進学予定。大学野球の舞台で復活を期待したい。

18位 田村 俊介投手兼外野手(愛工大名電)
名門・明徳義塾中から愛工大名電(愛知)に進学した二刀流は、最後の夏もポテンシャルを発揮した。エースとして球国・愛知で最後の夏は東邦、中京大中京、享栄の「私学4強」に勝利して甲子園出場を果たし、聖地では本塁打も放った。春季愛知大会では左利きながら三塁守備もこなしたことで話題を呼んだ。ドラフトでは広島に4位指名を受け、投打で活躍が期待される選手のひとりだ。

17位 大野 稼頭央投手(大島)
この秋、随一の大躍進の立役者といえば大島の大野だろう。奄美大島が生んだ怪腕は秋季鹿児島大会でチームを初優勝に導くと、九州大会でも勢いは衰えず、引き分け再試合を含め3試合を完投。決勝では九州国際大付(福岡)に敗れたが、準優勝で来春センバツ出場をほぼ手繰り寄せた。最速146キロの直球とカーブ、スライダーを織り交ぜる器用な投球術が持ち味。離島の大エースが聖地で躍動する姿が待ち遠しい。

16位 緒方 漣内野手(横浜)
注目度が急上昇したのが8月11日。夏の甲子園、広島新庄との1回戦だった。2点ビハインドで迎えた9回裏、一死二、三塁の場面で左翼スタンドへサヨナラ3ランを放ちスーパー1年生としてその名を全国区にした。本塁打直後は高校野球ドットコムのサーバーも一時ダウン。中学生の頃から逸材として注目してきたが、期待以上の活躍ぶりでこの夏を大いに盛り上げた。

15位 池田 陵真外野手(大阪桐蔭)
今年もタレント揃いだった大阪桐蔭の主将を務め、夏の大阪大会準決勝の関大北陽戦では9回に同点弾、決勝の興國戦ではサヨナラ打を放ち2季連続甲子園へ牽引した。持ち前の勝負強さ、執念を大一番で発揮し名門・大阪桐蔭の主将にふさわしい活躍で大きな功績を残した。

14位 清宮 福太郎(早稲田実業)
日本ハムでプレーする清宮 幸太郎内野手(早稲田実業)の弟ということで注目を集めた。181センチ、97キロと恵まれた体格でスイングも鋭く、スケールの大きさを感じさせた。甲子園出場はならなかったが、東京都の高校野球を大いに盛り上げた。

13位 大塚 瑠晏内野手(東海大相模)
主将として10年ぶりのセンバツ優勝へ牽引した。センバツでは途中でベンチを離れたが、遊撃手としての技術は世代トップクラスだった。打撃もパンチ力があり野球センスを感じさせる世代屈指の遊撃手のひとりだ。

12位 松浦 慶斗投手(大阪桐蔭)
北海道から大阪桐蔭へ入学しエースとして君臨した185センチ、94キロの大型左腕。最速150キロの本格派でタレント揃いだった大阪桐蔭の投手陣を牽引した。ドラフトでは日本ハムに7位指名を受け、地元球団でプロの道をスタートさせる。小学生の頃は日本ハムJr.に選出されており、再び「ファイターズ」のユニフォームに袖を通すこととなった。

11位 前川 右京外野手(智辯学園)
1年夏から名門・智辯学園(奈良)の4番に座るスラッガーは常に注目を集めてきた。ラストイヤーには2季連続甲子園出場を果たし、夏の甲子園では2本塁打をマーク。特に2回戦の横浜(神奈川)戦でのバックスクリーン左への一打は強烈なインパクトを残した。高校通算37本塁打を記録し、ドラフトで阪神に4位指名を受けた。稀代のスラッガーとしてプロの舞台でも甲子園で豪快な打撃を期待したい。

1位に輝いたのは名実ともに「今年の顔」となった選手
1位に輝いたのは...

10位 森木 大智投手(高知)
中学時代に軟式で150キロをマークした剛腕がトップ10入り。高校入学前から騒がれた右腕は、宿敵・明徳義塾の壁を破ることができず、一度も聖地のマウンドに立つことができなかった。高校では最速154キロまで伸び、ドラフトでは甲子園が本拠地の阪神に1位指名を受けた。プロでは高校時代縁がなかった甲子園のマウンドで躍動する姿が早く見たい。

9位 有薗 直輝内野手(千葉学芸)
千葉が生んだ高校通算70本塁打のスラッガーは9位だった。名門・佐倉シニアから千葉学芸へ進み、1年春から公式戦に出場。3年春には同校初の県制覇を達成し、戦国千葉に新たな風を吹き込んだ。長打力だけでなく、投手も兼任した肩の強さも魅力で、2位指名を受け入団する日本ハムでも攻守でファンを魅了する選手へとなってほしい。

8位 畔柳 亨丞投手(中京大中京)
中日にドラフト1位指名を受けた高橋 宏斗投手(中京大中京)の1学年下にも好投手がいる、と注目を集めていた最速152キロの本格派右腕。中学時代はSASUKE名古屋ヤングに所属しU-15日本代表にも選出された。躍動感のある投げっぷりのいいフォームが魅力で、センバツでは3勝2完封でベスト4進出へ牽引。日本ハムに5位指名され、先輩・高橋の背中を追う。

7位 深沢 鳳介投手(専大松戸)
千葉のミスター0は7位でランクインした。深沢の魅力はなんといっても完封。2年秋からの公式戦完封数は8。夏の甲子園ではセンバツ準Vの明豊(大分)相手に完封勝利を記録。右サイドから繰り出す最速144キロの直球と、大きく曲がるカーブを効果的に使う投球術で世代屈指の好投手であることを印象付けた。DeNAから5位指名を受けプロの道へ進む。

6位 佐々木 麟太郎内野手(花巻東)
2021年秋を最も沸かせたのがこの怪物1年生だった。佐々木洋監督の長男で、183センチ、117キロの大型スラッガーとして1年春から公式戦に出場している。東北大会を制し明治神宮大会出場を決めると、「高校通算47本塁打の1年生」と規格外の数字を引っ提げ全国デビュー。誰もが大きな期待を寄せた。佐々木は開幕戦初回の打席で挨拶がわりのソロ本塁打を放つと、準決勝の広陵戦では8回に同点3ランを放ち神宮で2本塁打をマーク。すでに高校野球界の主役として来年春のセンバツでも期待が高まる。

5位 伊藤 樹投手(仙台育英)
1年夏から甲子園のマウンドを経験。スーパー1年生として仙台育英の看板を背負った。最速149キロの直球とスライダー、カーブ、スプリットなどの変化球の精度も高い。プロ志望届は提出せず、来春から早稲田大へ進学予定。六大学の舞台で4年後のドラフト1位指名を目指す。

4位 風間 球打投手(明桜)
世代最速の157キロを計測した剛腕。2年夏に150キロを計測し秋田県を制すも、夏の甲子園中止で全国デビューは果たせなかった。最後の夏、準々決勝の秋田戦で157キロを計測し、世代最速を更新。夏の甲子園では大会前から最注目右腕として期待を受け、初戦の帯広農(北北海道)戦では150キロを計測し、10奪三振完投勝利を記録。ドラフトではソフトバンクに1位指名を受け、背番号も「1」に決まった。世代No.1から球界No.1右腕へ成長してほしい。

3位 達 孝太投手(天理)
3位は193センチの本格派右腕。1年秋から投手陣の一角を担い、2年秋にはエースとして近畿8強へ牽引。長い腕から振り下ろす直球は最速146キロを誇るスケールの大きな投手だ。端正な顔立ちも人気の要因の一つで、ドラフト1位で指名を受けた日本ハムでは、ダルビッシュ 有、大谷 翔平に負けないスター性を発揮してほしい。

2位 石田 隼都投手(東海大相模)
今年のセンバツV投手は2位でランクインした。1年夏から甲子園のマウンドを経験し、昨夏独自大会では超ハイテンポ投球で技巧派左腕として印象付けた。センバツでは最速146キロの直球とスライダー、チェンジアップとの緩急が光る「大人の投球」で打者を手玉に取り無双した。ドラフトでは巨人に4位指名を受け、プロの道に進む。

1位 小園 健太投手(市立和歌山)
2年秋の活躍ぶりから、この世代の顔としてトップを走ってきた小園が堂々の1位となった。最速152キロの直球に加え、カットボールなどの多彩な変化球は超高校級。完成度の高い投球は見る者を釘付けにした。センバツの舞台でも前評判通りの投球を見せ、ファンの期待に応えた。ドラフトではDeNAに1位指名でプロ入りを果たし、これからも大きな期待がかかる。