2022年がスタートした。2021年度は投手大豊作の1年だったが、今年は野手が目立つ1年となっている。今年も年初めに、活躍が期待される選手をランキング形式で紹介していく。今回は20位から1位を一挙に紹介したい。

2022年ドラフト期待度ランキング【大学生】
■20位ー11位
東都、東京六大学、各地方リーグを代表するスラッガー、スピードスター、怪腕を選出
■10位ー1位
激戦区のドラフト上位候補から1位を勝ち取ったのは?

2022年ドラフト期待度ランキング【高校生】
■30位ー21位
190センチのサブマリン、全国レベルの大型捕手などを選出!
■20位ー1位
2022年は打者優位の1年!?大型スラッガー、大型投手、好左腕など..

20位〜11位

戸井(天理)、榎谷(山梨学院)、越井(木更津総合)、門別(東海大札幌)、田代(花巻東)

20位 森山 陽一朗投手(広陵)
真っ向から振り下ろす最速143キロのストレート、120キロ後半のフォーク、スライダー、100キロ台のカーブと、縦変化で勝負する右腕。もう少し投球の抜きどころを覚え、さらに球威アップすれば、打たれにくい投手となるだろう。

19位 戸井 零士内野手(天理)
強肩強打の遊撃手。リストが強く、他の選手と比べても打球の伸びが違う。天理は例年、ポテンシャルが高い内野手が出てくるが、スケール、パワー、将来性ともにトップクラスの逸材だ。

18位 門別 啓人投手(東海大札幌)
140キロ後半の速球で圧倒する好左腕。フォームに粘りが生まれ、打ちにくさが出てくれば面白い。秋では足の故障を抱えていた。故障が治って、投球にどう影響を与えるか気になる。

17位 渡部 海捕手(智辯和歌山)
甲子園優勝に大きく貢献した強肩強打の捕手。修羅場をくぐり抜け、勝ち抜いた経験は他の選手にはない経験値の高さがある。秋の県大会準決勝で負けた経験も力に変えることができるか。春、夏とトップレベルの実績を残せばドラフト候補に入る選手だろう。

16位 田代 旭捕手(花巻東)
高校通算40本塁打を超える強打の捕手。スローイングも速く、視野の広さも感じさせる。

15位 藤本 逸希投手(享栄)
130キロ後半の速球、切れのある変化球で秋の愛知大会5試合、防御率0.60と圧巻の投球を見せてくれた。140キロを超えることは少ないが、完成度の高さからドラフト候補としてマークするべき逸材だ。

14位 武元 一輝投手(智辯和歌山)
最速148キロを誇り、打者としても長打を量産する二刀流。潜在能力は非常に高く、智辯和歌山が夏の甲子園出場するには、武元の総合力アップが不可欠だ。

13位 楠本 晴紀投手(神戸国際大附)
185センチの長身から最速144キロの速球を誇る大型左腕。スライダーの切れ味もよく、スケールの大きさを見れば高卒プロを狙える大器。この1年は同世代でも突出したパフォーマンスを発揮できるか注目をしていきたい。

12位 越井 颯一郎投手(木更津総合)
秋季関東大会準々決勝・東海大相模戦で140キロ中盤の速球で圧倒した速球派右腕。カーブの使い分けがうまく、回転数が高い速球で圧倒する投球は見ていて爽快だ。木更津総合のエースらしい総合力が高い。全国舞台でも十分活躍が期待できる。

11位 榎谷 礼央投手(山梨学院)
関東大会でも抜群の安定感を発揮した右の好投手。140キロ台の直球、切れのあるカットボールを交互に投げ分け、防御率1.67を記録。完成度、球の勢いが備わった好投手で、そのまま伸びて、全国大会でも好投を見せれば、右投手トップの評価を受ける可能性がある。

10位〜6位

吉次(土浦日大)、野田(九州国際大付)、大野(大島)、米田(市立和歌山)、西村(京都外大西)

10位 野田 海人捕手(九州国際大付)
世代屈指の強肩捕手。特に常時2秒を切る強肩は魅力的で、さらに広角にも長打が打てて、打者としての総合力が高く、さらに全国舞台でも結果を残し、評価を高めていきたい。

9位 西村 瑠伊斗投手(京都外大西)
まだ全国デビューはないが、投打の総合力は全国トップレベル。投げては最速147キロ。打者としても、秋の京都府大会で5本塁打を記録し。高校通算通算33本塁打をマーク。特に打撃は独特の構えをしていて、無駄な力が入っておらず、インパクトの瞬間にフルスイングを行い、長打を量産する。夏までの目標は155キロ、通算60本塁打以上を目指す西村の進化が楽しみだ。

8位 米田 天翼投手(市立和歌山)
小園 健太の後を追って大きく成長を見せた右投手。140キロ後半の速球に加え、フォーク、130キロ前半のカットボール、ツーシーム、カーブと球種も多彩で、投手としての能力の高さは全国トップクラス。もしセンバツに選ばれれば大会注目右腕になることは間違いない。

7位 吉次 悠真外野手(土浦日大)
上位はスラッガー、二刀流、大型投手が連ねる中、トップレベルの外野守備に、本塁打になった時の飛距離が凄まじい外野手として吉次を選んだ。今年ドラフト候補に挙がる選手の中でも明確に差別化できる選手なので、春季大会以降でかなり打ちまくれば、評価は大きく上がる選手ではないだろうか。

6位 大野 稼頭央投手(大島)
奄美大島に現れた怪腕。躍動感のある投球フォームから繰り出す140キロ中盤の速球、スライダーに加え、秋季大会ではカーブを使って、打ち気をそらす投球が目立った。野手として快打を連発するように、野球センス抜群。投手として基礎ができていて、なおかつタフで、身のこなしも軽快。話題性抜きに世代トップクラスの左腕だ。

5位〜1位

山田 陽翔(近江)、森下 瑠大(京都国際)、浅野 翔吾(高松商)、松尾 汐恩(大阪桐蔭)、田中 晴也(日本文理)

5位 山田 陽翔投手(近江)
22年度の近畿地区を代表する二刀流。甲子園では21年夏甲子園ベスト4入りに大きく貢献。投手としては140キロ中盤の速球と、鋭く落ちる変化球を武器に三振を量産。打者としても甲子園で本塁打を放ち、秋季大会でも重要な場面でも強打が光った。野手として高く評価する声もあるが、この1年はどんなパフォーマンスを発揮するか楽しみだ。

4位 森下 瑠大投手(京都国際)
22年度の京都を代表する二刀流として注目を浴びる森下。投げては140キロ前半の直球と、切れ味鋭いスライダーを投げる。駆け引きが優れ、甲子園ベスト4に導いた投球術は高校生トップクラス。小牧監督も絶賛する勝負度胸の良さ、思考力の高さもプロ向き。打者としても本塁打を放つ力があるなど、野球選手としての総合力はトップクラスだが、本人は投手としてこだわりが強い。

3位 田中 晴也投手(日本文理)
世代を代表する好投手。リリーフでは常時140キロ後半の速球で圧倒し、スライダーも130キロ台を超え、能力だけ見れば、世代NO.1。ドラ1も狙える才能だ。1位にしたい思いはあったが、秋までの投球を見ると、まだダントツで1位で推せる内容ではなく、さらにトップレベルの投球を目指してほしい思いを込めて3位にした。ドラフト市場を見ると野手優位な22年だが、ぜひ大きくパワーアップ、スキルアップを遂げ、堂々のドラ1候補になってほしい。

2位 松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭)
今年の大阪桐蔭を引っ張る強肩巧打の捕手。明治神宮大会では2本塁打を放ち、さらに右中間にも本塁打が打てるトップレベルの打撃力を誇り、スローイングタイム1.9秒台の強肩もトップレベル。大型捕手ではないが、野球選手としてのスキルの高さ、大舞台の勝負強さ、常に冷静に判断し最善のプレーができる判断力の高さがある。こうした点を踏まえ、全国トップレベルの捕手として評価。22年度の中でプロから需要が高い選手になりそうで、2位とした。

1位 浅野 翔吾外野手(高松商)
現時点の第1位は高松商の浅野だ。高校通算44本塁打の数字はもちろんだが、技術的にも高度で、飛ばせる上に、コンタクト力の高さも兼ね備えたメカニズムをしていること。それ以上に魅力的なのは重要な場面で絶対に打ってやろうという強いメンタリティーが垣間見えること。打てば絶対に目立つ。そういう場面で浅野は結果を残してきた。

 ただ打つだけの選手だけではなく、俊足で、肩も弱い選手ではない。身長は170センチと決して大きくないが、NPBで活躍している170センチ前半の選手に共通する強靭なパワー、確かな打撃技術、メンタリティーが備わった選手であり、ドラフト上位候補としてマークすべき選手だろう。打席に入った時のエネルギーの強さを最も感じた選手なので、新年度の1位とした。

 この1年、世代を代表するスラッガーとして、まず香川を、次に四国を、最終的には全国を盛り上げてほしい。

(記事=河嶋 宗一)