津商・古田宏紀、津田学園・伊達翔成

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 春季県大会のベスト8がシード校となって、合同2チームを含めた、61チームの組み合わせが決まった三重大会。春季県大会で優勝した津商と準優勝の津田学園は、その後の東海地区大会でも津商はセンバツ帰りの大垣日大、津田学園は愛知県1位校で優勝候補筆頭とも言われた東邦を下してベスト4に進出した。この両校が中心となり、白山と三重、菰野などが追いかける展開かと思われる。この夏の戦いを展望していこう。

 津商から、いなべ総合のゾーンは、このシード両校が順調にベスト8でぶつかりそうだ。津商は角度のある直球が持ち味の古田 宏紀投手(3年)をはじめとして、184センチ、82キロと恵まれた体格でパワフルな投球の中西 凌大投手(3年)、切れ味のいい球を投げる坪井 将英投手(3年)など多彩な投手陣を持つ。リードオフマン牧戸 結都内野手(3年)はリーダーシップのある主将で好選手だ。春、中地区予選で完敗した津東が、3回戦で再戦を挑んでこられるのか、というところだ。

 いなべ総合は春季県大会準々決勝で白山に完敗してしまった。そこからの再スタートとなったが小倉 翔都投手(3年)、水野 陸翔投手(2年)、高田 陽聖投手らの投手陣がどこまで立て直してきたかというところだ。打線は3番遊撃手の石垣 諒馬内野手(2年)が軸となって引っ張る。初戦で宇治山田を下すと、次が鈴鹿と桑名の勝者が待ち受ける。

 4年前に夏甲子園初出場を果たした白山は、今春もベスト4進出を果たしている。エースで打っても3番の山中 惇投手(3年)が投打の軸となっている。山中は、トルネード気味に腰をくるっと回転させる投法で最速144キロをマークし、県内でも各校から目標にされるほどの存在である。東 拓司監督は、「スピードというよりも、どうしたら勝てるのかという投球を身につけてきた」と評価している。3回戦で当たりそうな海星が最初のヤマとなるだろう。海星は、機動力を駆使してトリッキーな戦い方もある。

 その白山を準々決勝で待ち受けるのはシード校の宇治山田商か近大高専が有力だ。他には上野や松阪、4年前決勝で白山と甲子園を争った松阪商などがこのゾーンにいる。

 津田学園は選手の体つきも大きく、見るからに迫力がある。2017年、19年には甲子園出場を果たし、昨秋と今春も東海大会に進出。近年、県内では最も安定した力を示している。3番の神田 剛志内野手(3年)は全国的にも注目を集める三塁手だ。伊達 翔成投手(2年)に伊藤 楓真投手(3年)、加藤 漸(2年)、服部 優斗投手(2年)に春季大会で成長した阪本 小剛郎投手(2年)など投手陣も層が厚い。

 順当に行けば準々決勝では三重との一戦ということになりそうだ。三重は昨秋の県優勝校だが、今春は準々決勝で津商に屈した。しかし、力としては十分に甲子園出場を狙えるだけのものはある。谷 公希投手(3年)、上山 颯太投手(3年)らの投手陣も質は高い。立ちはだかりそうなのは山口 椋太郎投手(3年)のいる相可、実績のある四日市工や木本あたりだろうか。

 菰野と皇學館のゾーンは混戦となりそうだ。杉浦 陸斗投手(3年)を擁する菰野が頭一つリードしているが亀山、津工などがどこまで食い下がることができるか。皇學館は、春季大会では南地区予選では2位となり、県大会では海星に大乱戦の末に勝利するなどして健闘した。福林 海斗投手(3年)が経験を積んだことが大きい。井出 宏監督は、「もう一つ上のステージへ行けるかどうか。ここから上の壁はどこでも同じ厳しさ」と、神奈川県の公立校で戦ってきた経験を生かして、4強以上を目指していく。準々決勝までには初戦の桑名西はじめ、白子、津西などの中堅校がいる。県内では新しい形の取り組みの神村学園伊賀の戦いぶりも気になるところである。初戦は、白子との対戦となる。

(文=手束 仁)