第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は第9日の14日を持って、ベスト16が出揃った。これからはベスト8をかけた3回戦となるが、16日予定の4試合の展望を紹介する。

140キロ超えの盤石投手陣誇る下関国際に浜田は総力戦で勝負!

下関国際vs浜田

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第1試合 下関国際(山口)vs浜田(島根)

 下関国際は中4日で試合を迎えられ、日程的には最も恵まれた。大型左腕・古賀 康誠投手(3年)は140キロ前半の速球を投げ込み、遊撃手からリリーフを務める仲井 慎投手(3年)も140キロ中盤を連発する。頼みの2人の疲労を抜いて、さらに対策を行った上で臨めるのはかなり大きい。打線は初戦で猛打賞を記録している賀谷 勇斗内野手(3年)と、4打数4安打1四球を記録し、抜群のバットコントロールを見せている赤瀬 健心外野手(3年)が攻撃のキーマン。下関国際は万全のバックアップが有名。打球が飛べば、どの選手も縦横無尽に駆け巡るように徹底されている。じわじわと追い詰める攻撃をしていきたい。

 一方、浜田は総力戦で勝負。打率.500の好遊撃手・中野 拓実内野手(3年)を中心に連打で得点を重ね、好左腕・波田 瑛介投手(2年)、森井 空翔投手(3年)がどれだけしのいで、打撃戦に持ち込めるかが鍵になる。

打線好調の九州学院、勢い乗る國學院栃木も期待大

九州学院vs国学院栃木

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第2試合 九州学院(熊本)vs國學院栃木(栃木)

 初戦で14得点を挙げた九州学院は打撃戦に持ち込めるかどうかが、ベスト8進出の鍵となる。どれだけ相手に諦めさせるような攻撃ができるかにかかっている。1試合を終えて打者の調子は上がっている。4番・村上 慶太内野手(3年)や、初戦で三塁打を放つなど、快足が魅力の大城戸 陸琥外野手(2年)など上位打線がかなり当たっている。好投手を打ち崩してきた熊本大会での打撃を発揮したい。投手陣は直江 新投手(2年)が初戦の投球からどれだけ修正できるか。最少失点に凌いで、粘り強い試合運びを見せたい。

 國學院栃木は、智辯和歌山戦で技巧派左腕・中澤 康達投手(3年)、145キロ前後の速球を投げられる中川 真乃介投手(3年)が好投を見せ、3回戦でも投げられる目処が立った。打線も、本塁打を含む3安打を記録した主将・平井 悠馬内野手(3年)、速球投手にも強く4安打をマークした長田 悠也内野手(2年)など打撃好調な選手が多い。

 ただ、智辯和歌山戦の試合内容はかなり出来すぎな点もあるので、自分たちの試合運びができなかった時に、どう対処できるか。さすが智辯和歌山を破ったチームと思わせる試合運びを期待したい。

敦賀気比は中軸に期待 聖光学院は上位打線で得点を重ねられるか

上加世田頼希、山浅 龍之介

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第3試合 敦賀気比(福井)vs聖光学院(福島)

 敦賀気比は福井大会、甲子園でも好投手を攻略してきた。狙い球の見極めを徹底し、多くの投手の持ち味を消して、得点を重ねてきた。豊富な引き出しを持った聖光学院バッテリーを打ち崩すことができるか。3番・春山 陽登外野手(3年)、4番・上加世田 頼希投手(3年)、5番・高見澤 郁魅内野手(2年)のクリーンアップが結果を残し、連打で、一気につないでいきたい。

 エース上加世田がどこまで粘り強く投げることができるかも注目していきたい。

 聖光学院は1番赤堀 颯内野手(3年)、2番高中 一樹内野手(2年)が2人とも打率6割超でチャンスメーカーとして機能している。さらに3番安田 淳平外野手(3年)、4番三好 元気外野手(2年)、5番山浅 龍之介捕手(3年)のクリーンアップがどこまで機能するか。

 お互い後半で投手陣を攻略する傾向がある。終盤までもつれる試合となりそうだ。

好調・二松学舎大附は序盤勝負 大阪桐蔭の投手陣の立ち上がりを崩せるか

瀬谷 大夢と松尾汐恩

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第4試合 二松学舎大附(東東京)vs大阪桐蔭(大阪)

 夏の甲子園で初の2勝を挙げた二松学舎大附。打線の勢いがよく、打率8割の瀬谷 大夢外野手(3年)、片井 海斗内野手(1年)の3、4番コンビは特に当たっており、速球投手でもしっかりと対応できる状態となっている。大阪桐蔭投手陣相手に、ストライクを取りに来た球をしっかりとヒットにして、走者を溜めて、ビッグイニングを作ることができるか。早いカウントから甘い球をコンタクトできる1番・親富祖 凪人外野手(3年)など、上位打線の攻撃姿勢にも注目したい。

 また二遊間を中心に守備陣は球際が強く、安定して試合運びができる。ここまで安定した投球を続けている辻 大雅投手(3年)がどこまで強気な攻めができるか。接戦に持ち込めるかどうかは、辻にかかっている。

 打線好調の大阪桐蔭は、自分たちのペースで野球をするには先発投手の踏ん張りが鍵になる。二松学舎大附打線を最も抑えられる引き出しを持っている前田 悠伍投手(2年)が2回戦に続いて先発する可能性もあるが、大型右腕・川原 嗣貴投手(3年)の復調に期待したい。初戦のような入りだと、二松学舎大附打線に捉えられるリスクがある。

 また、2試合続けてリリーフ登板の別所 孝亮投手 (3年)も、大阪大会のような投球ができれば、二松学舎大附打線に対抗できるのではないだろうか。

 二松学舎大附としては、序盤から点を重ね、大阪桐蔭の勢いを削ぎたい。一方、大阪桐蔭は序盤は無失点で乗り切り、チャンスを確実にモノにして、先制、中押し、ダメ押しのパターンにしたいところだ。

(文=河嶋 宗一)