
藤田 悠太郎、松尾 尚哉
2023年、福岡のチームはもちろんだが、個々のレベルが高い選手がどこまで成長してくれるかを楽しみにしている。ポテンシャルが高い選手がそろっていると思うのが、福岡大大濠だ。
個人の戦力的には、昨年秋に福岡を優勝した西日本短大附、準優勝の東福岡よりも、福岡大大濠が一番「タレント軍団」だと感じている。
4番の藤田 悠太郎捕手(2年)は、糸島ボーイズで全国大会にも出場した経験を持つ。1年からスタメンを経験するなど、チームの大黒柱となっている。打撃はもちろん、捕手としてのキャッチング、スローイングには将来性を感じた。
その他、プレースタイルにセンスを感じる選手は多い。1番・高田 大賀内野手(1年)、2番・大神 浩郎外野手(1年)、3番・黒田 悠真内野手(2年)の左打者トリオは俊足好打タイプ。例年、守備を中心とした内野手、強肩を武器とした外野手を育成しているが、今年はさらにレベルが高いような印象を受ける。
投手では、この秋に141キロをマークした松尾 尚哉投手(2年)と、最速139キロの鯉川 晴輝投手(2年)の2人は大型右腕タイプで、まだまだ球速が伸びてきそうだ。
福岡大大濠は近年、2017年と2021年にセンバツ8強に進んでいるが、夏となると1989年以来、出場から遠ざかっている。今年、34年ぶりの夏甲子園出場をつかめるか。タレント軍団の奮闘にかかっている。
(記事:浦田 由紀夫)