2年生から侍ジャパンU18代表に選ばれ、今年のドラフト1位候補に挙げられている報徳学園の小園 海斗。日本一のショートと呼び声の高い小園に甲子園やU18をはじめとする高校3年間の思い出や今後の目標について語ってもらった。

体を作った冬と確立を上げた春
インタビューに答える小園海斗(報徳学園)

 ――高校野球3年間お疲れ様でした。高校野球を終えて今はどんな気分ですか?

小園海斗(以下、小園):やっている時は気づきませんでしたが、終わってみたら早いなと思いました。

 ――3年間で思い出に残っている試合や大会はありましたか?

小園:やっぱり甲子園に2回出場できて、その中で打つこともできたので、甲子園での全試合は心に残っていると思います。

 ――昨年のセンバツに出てから今年の夏まで甲子園からは遠ざかっていましたが、昨年の夏から今年の春までは振り返ってみてどうでしたか?

小園:ずっと負けが続いていてチームも個人もどうすればいいのか全然わからなかったです。みんなで話をして、全員が夏に出るためにテーマを持って練習できたことが夏の大会に表れたと思います。

 ――冬はどういうテーマを持って練習に取り組んできましたか?

小園:体作りを重点的にやりました。体重を7㎏増やして73㎏から80㎏になりました。まだまだ足りないところはありますが、まずは自分が思っている理想の高校野球での体作りはしっかりできたと思います。

 ――体作りで一番頑張ったことは何ですか?

小園:一番頑張ったのは食事です。授業の合間の時間を使っておにぎりなどを食べたりしていました。


小園海斗(昨秋の明石商戦)

 ――体作りの成果はどこに出ましたか?

小園:スイングスピードが変わってきました。測ったことはないですが、感覚としては早くなったと思います。

 ――春の大会は振り返ってみてどうでしたか?

小園:近畿大会に出て夏に繋げようということでしたが、勝ちたいというだけになってしまっていて、冷静なプレーが全体的にできていなかったです。気持ちは大切ですが、それだけになって空回りしていたから勝てなかったと思います。それからの練習試合や紅白戦はしっかりとした野球をやろうというテーマを持ってやってきました。春から夏にかけての練習試合でチームが一番成長できたと思います。

 ――小園選手自身は春から夏にかけてどういう所を重点的に練習してきましたか?

小園:守備は自信があったので、そのまま確実性を上げられるような練習をしてきました。打撃でも率を残せるようにどんな球でも対応できるようにして、どの練習でも一球にこだわってきました。

 ――守備位置がかなり深いことで話題にもなりましたが、芝生の位置で守る意図は何ですか?

小園:上に行くとあの守備位置では守れないと思いますが、打球に入るまでの速さと守備範囲と肩には自信があったので、高校生相手ではあの守備位置でも守れると思ってあの守備位置で守っていました。

 ――深い位置で守ることのメリットとデメリットはありましたか?

小園:特にデメリットはなく、メリットはヒットゾーンが狭くなって、アウトにできる範囲が広くなりました。

今までの悔しさを晴らし、悔いなく終われた夏
バットを抱える小園海斗

 ――走塁面で心掛けていることはありますか?

小園:スタートや判断力は問われるところが凄く多いと思うので、状況判断を大切にいつも心がけています。ノックでランナーをする時は大切にしています。

 ――夏の東兵庫大会を振り返ってみてどうでしたか?

小園:自分たちの本当の力が試されるところで全員が力を発揮して結果に繋がったので、自分たちがやってきたことは間違いではないと思いました。

 ――激戦区を勝ち上がれた要因は何だと思いますか?

小園:守備のミスが少なかったことが、勝ち上がれた要因だと思います。

 ――4回戦の滝川第二戦ではバックスクリーンに本塁打も打ちましたが、あの打撃はどうでしたか?

小園:完璧です。あんな打球は練習でも打ったことがないくらいの打球でした。打った瞬間はセンターを少し超えるくらいと思っていたのが本塁打になったので、自分もビックリした部分が大きかったです。

 ――夏の甲子園出場を決めた瞬間はどんな気持ちでしたか?

小園:2年間出場できなくて悔しい思いがあったので、決まった瞬間は凄く嬉しかったです。


甲子園での小園海斗(写真=共同通信)

 ――2年春以来の甲子園でしたが、プレーしてみてどうでしたか?

小園:センバツとは違う雰囲気でした。負けたら終わりというガチの勝負ができ、100回という記念の大会に出場できたのも二度とないくらい嬉しい経験でした。それを全員で掴み取って甲子園でプレーできたのは一生忘れられない思い出になると思います。

 ――甲子園で一番思い出に残っている試合はどの試合ですか?

小園:夏の聖光学院戦やセンバツの履正社戦は印象に残っています。

 ――夏の聖光学院戦は振り返ってみてどうでしたか?

小園:相手が凄く強いのはわかっていましたが、地元の兵庫の学校が初戦で負けるわけにはいかないと思っていました。全員がまず1勝という目標と決めて、その試合に対して集中できていたのが結果に繋がったと思います。

 ――準々決勝の済美戦で負けた瞬間はどのようなことを思いましたか?

小園:負けてしまいましたが、甲子園で引退できるというのは56校しかないので、そのうちの一つに入れたのはよかったです。全員がやり切って悔いはなかったので、満足できたと思います。

トップチームでプレーすることを目指す
U18での小園海斗

 ――甲子園が終わってからは侍ジャパンU18代表にも選ばれ、大学代表との試合では松本航投手(日体大)から本塁打も打ちました。あの試合はどうでしたか?

小園:あまり覚えてないですが、大学生のレベルが高い投手を経験できたのは非常に良い経験ができたと思います。本塁打は意識していませんでしたが、入ってくれて嬉しかったです。

 ――実際に対戦してみて大学生のプレーはどのように感じましたか?

小園:高校生とは球の質や変化球の精度が全然違うものがありました。プロはそれより上だと考えると、自分のレベルはまだまだだと感じました。行動もキビキビしていて一つの行動から僕たちとは違う感じもしました。プレーも守備の動きにキレがあり、打撃も簡単に本塁打にしていました。体つきが違うこともありますが、高いレベルで結果を残すのは難しいことだと感じました。

 ――U18アジア選手権では不本意な結果に終わったとは思いますが、あの経験はどのように捉えていますか?

小園:打撃では自分の思い通りにできましたが、守備に対して難しいことが凄くありました。チームが勝てない時も前を向いて声を出すことはできていたので、その悔しさをこれからの野球人生にぶつけていこうと思います。

 ――守備で難しいというのは具体的にどういうところでしたか?

小園:ミスが続いていたので、そこが一番印象に残っています。記者さんからサンマリンスタジアム宮崎の守備は難しいと聞いていて、自分も難しいと感じていました。グラウンドが日本と違う感じがしましたが、そういう球場で捌いていくことによって自分の評価も上がっていくと思うので、どんな球場でも対応できる守備ができるように練習からやっていきたいです。


ガッツポーズを見せる小園海斗(報徳学園)

 ――国体も終えてプロ志望届を提出しましたが、今どんなことをメインに練習していますか?

小園:練習量もこれから増えていくと思うので、ランニングなどのトレーニングに時間を使っています。

 ――ドラフト会議が迫ってきましたが、今はどんな心境ですか?

小園:楽しみというか、まずはどの球団なのかな?と思うことがあります。

 ――プロ入りを現実的に考え始めたのはいつですか?

小園:中学生の時にはもう考えていました。チームで日本一を達成できて、個人でも結果を出すことができていたので、自分はやっていけるのではないかと思いました。

 ――プロではどんな選手になりたいですか?

小園:日本を代表するショートになって、またトップの代表であのユニフォームを着て野球ができるように、これからの野球人生を送っていきたいと思います。

 ――目指している選手はいますか?

小園:山田 哲人選手(ヤクルト)です。トリプルスリーを達成されていて、小学校のチームの先輩でもあるので、目標にして自分も頑張ろうと思っています。

文=馬場 遼

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