核弾頭・伊藤が好守で活躍!草津シニアが瀬戸シニアを破り決勝へ

高い潜在能力を見せた伊藤愛都(草津シニア)

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 リポビタンカップ第47回日本リトルシニア日本選手権の準決勝は、2試合ともタイブレークまで熱戦となった。
 第2試合では関西連盟所属の草津シニアと、東海連盟所所属の瀬戸シニアが激突した。

 試合は、草津シニアの核弾頭・伊藤愛都のライト戦を破るスリーベースで幕を開けた。
 1番で捕手を任させる伊藤は、全国でも指折りの選手と言っていい。スイングスピードの速さと抜群のバットコントロールを武器に、この試合では3安打。そのうち2本は得点に絡む長打を放ち、その能力を遺憾なく発揮した。

 また捕手としての能力も非常に高い。特筆すべきは1.9秒台を誇るセカンドスローだ。フットワークの軽さと球の伸びは出色で、中学野球界では間違いなくトップクラスの実力を持っている。ボール握り替えに課題はあるが、その課題をクリアした時には高校野球でもトップレベルの捕手になれるはずだ。

 そして瀬戸シニアもまた、中軸に実力者を据える非常に勢いのあるチームだ。中でも3番で捕手の工藤翔斗、4番で三塁手の大久保達希は、懐が深く対応力の高い打撃を披露した。
 2点を先制され、序盤から劣勢に立たされた瀬戸シニアであったが、5回には工藤の犠牲フライ、そして続く大久保はレフト前タイムリーを放ち、同点に追いついた。



タイムリーヒットを放った4番の大久保達希(瀬戸シニア)

 春の全国大会である第25回全国選抜野球大会で優勝を果たした、佐倉シニアを準々決勝で撃破して勝ち上がってきた瀬戸シニア。その実力はダテではなかった。

 試合はタイブレークに突入した9回、草津シニアは1番・伊藤愛都の会心のタイムリーツーベースで2点を勝ち越す。その後、瀬戸シニアも二死から押し出し四球をもぎ取る粘りを見せたが、最後はリリーフのマウンドに上がった星野世那が後続を抑え、草津シニアが初の決勝進出を果たした。

 試合後、草津シニアの西村博之監督は「強打で勝ち上がってきたチームなので、序盤は上手くリードできたと思います。選手にも後半勝負と伝えていました」と語り、選手たちの戦いぶりに満足した様子を見せた。

 一方、敗れた瀬戸シニアの主将の工藤は、チャンスで打てなかったことに悔しさを滲ませた。
 「7回にサヨナラのチャンスで打てなかったことが、とにかく悔しいです。全国で悔しい思いをしたので、これを高校野球に繋げたいと思います」

 草津シニアは明日、日本一を懸けて浦和シニアと対戦する。夏のリトルシニアを制するのはどちらのチームか注目だ。

(文=栗崎 祐太朗)