オーストラリア 特徴異なる3投手の継投リレーで優勝候補・韓国に完封勝利!

勝利して盛り上がるオーストラリアの選手たち

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 30日、初戦のオランダ戦でサヨナラ勝ちを収め勢いに乗る韓国代表は31日、オーストラリア代表と対戦した。しかし結果はオーストラリア代表に0対1で完封負け。対戦成績を1勝1敗とした。

 実に高度な投げ合いだった。韓国の先発・ホ・ユンドンは角度のあるストレートを武器にする好左腕だ。タイプ的には阪神の岩崎優だろうか。縦回転を意識した投球フォームはリリース時、真上から振り下ろすようにリリースができており、140キロ前後でも回転数が高く、空振りが奪える。

 そのストレートは外角または高めにコントロールし、空振りが奪える。さらに120キロ後半のスライダーの切れも素晴らしい。4回裏に先制点を許したが、5回まで1失点の力投を見せ、実戦力が高い好左腕だった。

 韓国打線はオーストラリアの先発・ウエイトの前に苦しんだ。
 ウエイトは191センチ90キロと体格だけで考えれば剛腕だが、投球スタイルは技巧派。プレートの一塁側に踏んで、インステップ気味に踏み込んで投げ込むストレートは130キロ前半だが、手元で微妙に動く。さらに110キロ台のカーブ、120キロ前半のスライダー、ツーシーム、チェンジアップを駆使する。基本的にウエイトが投じるボールは動いていて、さらに低めに集まるので、韓国打線のスイング軌道を微妙に外れており、凡打の山。鋭いゴロでも、オーストラリア内野陣が絶妙な守備を見せ、アウトを演出する。

 ただ今大会は球数制限もあるため、継投策が重要となる。その点では両チームとも中継ぎで登板した投手たちも好投を見せた。
 韓国の2番手・イ・ジュヨプは日本のドラフト1位に相当する斗山ベアーズから一次指名を受けた逸材。188センチの長身から振り下ろす最速145キロのストレート、120キロ後半のスライダー、120キロ前半のフォークを織り交ぜ、無失点の好投。

 そしてオーストラリアの2番手・ジャックもウエイトとは違う打ちにくさを持った左腕だった。ノーワインドアップから始動し、背負い投げのような投げ方の左腕で、常時135キロ〜130キロ後半の速球とスライダーを織り交ぜ、6回から8回まで無失点投球。9回もマウンドに登ったが、先頭打者に四球を与えたところで交代。

 3番手のキーレンも素晴らしい投球を見せた。187センチの長身から常時130キロ後半〜142キロの速球とスライダーのコンビネーションで追いかける韓国打線を抑え、見事に完封勝利。地元開催で盛り上がる韓国相手を3投手のリレーで完勝。投手を盛り立てる堅い守備も見事だった。

 試合後、オーストラリアの選手たちのテンションは最高潮。なんとAリーグは2連勝のニカラグア、カナダに続き、1勝1敗でオーストラリア、韓国と並ぶ。ただ2敗のオランダも韓国に競っており、ここから逆転できるチャンスは十分にある。Aグループのスーパーラウンド進出争いはさらに激しいものとなった。

(文=河嶋 宗一)