四国地区高校野球に球音!秋の徳島県王者・徳島北と名門・池田が練習試合

2回裏一死満塁から中犠飛で先制点を奪う徳島北

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 7月11日(土)にトーナメント方式で開幕する「徳島県高等学校優勝野球大会」に向け、6月6日(土)より県内校同士の練習試合が解禁となった徳島県。うち昨秋県大会で初優勝を飾り、大会でもトップシードに入った徳島北は、住吉 圭吾監督の母校でもある名門・池田との練習試合ダブルヘッダーを徳島県三好市の池田球場で開催した。

 この日は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から両校保護者の観戦は自粛。主審や控え部員はマスク着用。かつミーティングもソーシャルディスタンスを取って行うなど、通常とは全く異なる雰囲気。しかし選手たちは、試合中に細かいミスもありながらも「まず野球を楽しむ」(住吉監督)を身体いっぱいで表現した。

 

 その中で存在感を示したのは両校の主将である。第1試合に先発し3回を投げた最速143キロ右腕・河野 勇真(3年・右投右打・175センチ80キロ・徳島藍住リトルシニア出身)は、球速こそ最速137キロに留まったものの、要所ではスプリットや彼自身の高速シンカー系オリジナル変化球「Yボール」も交え44球2安打2四球無失点。「召集される予定だった4月の侍ジャパンU-18合宿はなくなってしまったが、大会で結果を残して再び選んでもらえる選手になる」第一歩を力強く踏み出した。

 一方、池田の主将・舛田 洸(3年・三塁手・右投右打・176センチ67キロ・三好市立池田中出身)は8回表に第1試合チーム唯一の得点となる高校通算7号アーチ。「県ナンバーワン投手も投げてくれた中で課題も見つかった。今後もコミュニケーションを取って課題を共有し、高い意識を持って大会優勝したい」と前向きなコメントを残した。なお、昼食後の第2試合では徳島北が2対5で迎えた8回表に一挙9点を奪い鮮やかに逆転。11対6で池田を下し連勝スタートを切っている。

 そして試合を終えた池田・井上 力監督は「今日はいい一日になった。今回、大会や練習ができない状況の中で得たものも多くあったし、喜びと感謝の気持ちを表現することが高校野球の原点であることを自分自身も指導の部分で気付かされた。今大会は甲子園よりも大切な大会と考え、高校野球の原点を思い返す大会にしたいし、池田高校として3学年で闘える最初で最後の大会へ向けてしっかり準備したい」とコメント。

 「やまびこ響く町」での2ゲームは、今後、徳島県に続き県内校同士の練習試合が解禁となる他都道府県に向けても大きな示唆を与えるものとなったに違いない。

(取材・写真=寺下 友徳)