堀越の2年生サイド・谷井翼が公式戦初先発初完封!

東京成徳大高の守備

 堀越と郁文館の一戦は両先発の持ち味を発揮した投手戦となった。

 郁文館の先発・古矢彩冬は基礎がしっかりと実戦派左腕だった。スリークォーター気味から腕を振っていく古矢は120キロ中盤の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを低めに絶妙にコントロール。堀越は強打の捕手・渡邉 悠斗を中心に強打者がそろう打線となっているが、その堀越打線が打ちあぐんでいる。堀越の小田川監督は「あれほど絶妙にコントロールされると、打てないですね」と指揮官も認める投球術だった。

 6回表、小田川監督は選手を集めてこう指示した。「いつまで振り回しているんだ。それでは打てないぞ。小さくバットを持ったりと打席の立ち位置を変えたりしてくらいついていこう」。その結果、8番・吉田怜央の二塁打から始まり、2番・田倉勇翔の適時三塁打で先制すると、頼みの4番・渡邊の右前安打で2点目を入れた。

 このリードに堀越の先発・谷井翼(2年)は絶妙な投球。右サイドから常時120キロ後半〜133キロの直球は威力があり、曲がり幅を変えることができる120キロ前半のカットボール、110キロ前半のチェンジアップを投げ分け、郁文館打線を4安打に抑え、公式戦初先発初完封を達成。昨夏は1年生ながらベンチ入りしたが、大会初戦のシートノックで補助に回ったときにボールが顔面にぶつかり、骨折。以降は投げられずに終わった悔しさをこの夏に晴らすことができた。178センチ82キロと恵まれた体格をした2年生で、最速は137キロだという。秋以降も注目の逸材だといえるだろう。

 また谷井をリードした捕手・渡邉 悠斗は都内でも指折りの好捕手。がっしりとした体格を生かしたフルスイングは迫力があり、打球の強さは都内でもトップクラス。スローイングはややモーションが大きく、2.00秒前後だが、しっかりと指にかかったときのスローイングは超高校級のものがあった。冷静なリードを心掛けており、4回戦以降、大きくクローズアップされる可能性を持った捕手だ。

(記事=河嶋 宗一)