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190センチ飯塚エース白浜が「苦難」乗り越え、福岡大大濠破って4強へ

飯塚・白浜 快起投手

 昨年センバツ出場の福岡大大濠と、夏4強の飯塚の対決。福岡市の雄と、筑豊地区の雄の対決とあって、注目されていたが、予想外の展開となった。190センチの最速145キロ右腕、飯塚の白浜 快起投手(2年)が、福岡大大濠打線をどこまで抑え込めるか。最大の焦点が、まさかの展開になる。

 飯塚が2回に福田力輝が先制適時打を放って飯塚がリズムに乗ると思いきや、その裏に福岡大大濠9番の吉田 颯が勝ち越しのソロを放って福岡大大濠が逆転した。しかし、飯塚は3回にエース白浜の適時打などで4得点を挙げて一気に主導権を握った。白浜は3回以降、6回まで1点に抑え、立ち直ったに見えた。味方打線は7回に2点を追加して7対3で迎えた7回裏にドラマが待っていた。

 福岡大大濠が白浜の制球が乱れたところで押し出し死球で1点を加えてなおも二死満塁から吉田がこの日2本目となる逆転満塁弾を放った。一振りで福岡大大濠が試合をひっくり返し、このまま逃げ切るかと思いきや、またまたドラマが待っていた。

 8回、飯塚打線が目を覚ます。3連打などで一気に5得点。逆転のホームを踏んだ白浜は何度も右手を振って喜んだ。白浜は8回を投げて10失点。それでも打線が17安打12得点を奪って、壮絶な打撃戦を制したのは飯塚だった。

 白浜は反省しきりだった。「みんながあれだけ打ってくれたのに、申し訳なかった。やっぱり福岡大大濠打線は圧があったし、後半疲れてしまった」。実はアクシデントに見舞われていた。7回の満塁弾を浴びる前に、右ひじに死球。9回の攻撃でも脇腹に死球を受けた。2度にわたる死球に「仕方ないです」と4番としてマークされることは受け入れ「肘は影響なかった」と170球にも言い訳にはしなかった。

 吉田 幸彦監督も「エースなんだからもう少し抑えてくれないと困る」と苦言。それでも打線が12点を奪ったことには「途中からバッティングカウントの時はとにかく振れと話しした。それが後半の猛攻につながった。九州大会には何が何でもいきたい」とセンバツ出場へ意欲を燃やしていた。

 福岡大大濠はエース格の馬場 拓海投手が肘の故障で秋はベンチに入っていなかったのが最後には響いた。9番吉田は2発を含む4打数2安打5打点の大活躍。チームも12安打10得点も届かず、九州大会に行けずに、2年連続センバツの目標は絶望的となった。「いろんな投手でなんとかと、思っていたが、飯塚さんのようなチームにはやはり抑えきれなかった。森本も調子を落としていたし、この冬でなんとか調整して、この悔しさを糧に、夏に向かっていきたい」。八木 啓伸監督は、投手陣の立て直しを中心に、リベンジを誓った。

(記事=編集部)


飯塚・白浜快起が適時打に喜ぶ

飯塚・福田力輝が先制打を放つ

福岡大大濠・山下恭吾