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3試合連続の満塁弾、九州国際大付が強打で秋初V、大島は9回に意地

九国大付9点目・白井満塁弾

 2試合連続コールド勝ちと自慢の強打を遺憾なく発揮して2季連続の決勝に勝ち上がった九州国際大付。エース大野 稼頭央(2年)を中心に攻守の粘り強さを随所に発揮して初の決勝進出を果たした大島。好対照な勝ち上がりをみせた注目校同士の決勝戦だった。

 大島のエース大野は準々決勝までに467球を投げており、「1週間500球」の球数制限を考慮して、1番・センターで出場。先発は準決勝と同じ右腕・前山龍之助(2年)だった。

 序盤から九州国際大付の強力打線が火を噴く。
 初回に注目の1年生4番・佐倉 侠史朗の犠牲フライで先制すると、圧巻は2回だった。

 二死二塁から9番・隠塚 悠(1年)のレフト前タイムリーを皮切りに、2つの死球をはさんで5安打を集中。この回、2度目の打席が回ってきた6番・白井 賢太郎(1年)は「甘い球を積極的に打ちにいった」と初球を迷わず振り抜いて、レフトスタンドへの満塁弾を放つ。

 2回戦・明豊戦の小田原 義(2年)、準々決勝・長崎日大戦の4番・佐倉に続く、3試合連続のグランドスラムで大量8点を挙げ、試合の趨勢を早々と決めた。

 準決勝の佐倉の満塁弾も二死からで、今大会は二死からの大量得点が際立つ。「ヒットや四死球で走者をためる意識が徹底できている」ことが大量点につながっていると野田 海人主将(2年)は自信をのぞかせる。

 その野田主将は先発のマウンドを託された。最速145キロの直球、120キロ後半のスライダーなど力強い投球で7回まで1失点と先発の役目を果たした。

 今大会4試合で6本塁打を含む50安打、43得点と圧倒的な打力と得点力を印象付け、7季ぶり3度目、秋に限れば初めての九州制覇を達成。来春のセンバツでは優勝候補の一角にも挙げられそうな存在感を放った。

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大島4点目・美島3ラン

 敗れはしたものの、大島も県大会からここまで培った粘り強さはこの日も健在だった。

 2回途中からリリーフした武田涼雅主将(2年)が粘り強く投げて守備のリズムを立て直すと、9回裏は代打攻勢で一死一二塁として「島からの応援に感謝」の気持ちで振り抜いた途中出場の美島永宝(2年)がレフトスタンドへ3ランを放った。

 なおも満塁とチャンスを継続し、3番・武田の犠牲フライ、4番・西田心太朗(2年)のレフト前タイムリーで一挙5点。反撃はここまでだったが、6点差に追い上げる粘り強さに、一塁側スタンドに駆け付けた大勢の観客からも歓声が沸いた。

 塗木哲哉監督は「大勢の観客が見ている言い訳のきかない舞台で、大野が投げない試合でも、守備から立て直し、最後に粘りも見せて、良い経験が積めた」と振り返っていた。

(取材=政 純一郎)

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大島6点目

大島盗塁失敗

九国大付・野田