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終盤も連れた試合は、9回に誠信が逆転して大成を振り切る

勝利を喜ぶ誠信の選手たち

 尾張地区勢の私立校同士の対戦となった準決勝第2試合。秋季県大会には誠信も大成も進出しているが、ともに2回戦敗退。誠信は初戦では東海南との乱戦を制したものの、2回戦ではベスト4に進出する星城に1対5で完敗した。

 大成は刈谷には大勝したものの、2回戦では同じ尾張地区の誉に敗れた。しかし、全尾張大会では1回戦でその誉に雪辱を果たしてベスト4に進出してきた。また、大成は初戦で知多地区の大府に大勝しての進出である。

 尾張地区各校は、令和最初の夏の選手権となった2年前の第101回大会で同地区の誉が愛知大会を制して甲子園出場を果たしている。それだけに、野球部をある程度強化していこうという姿勢のある私学校は、「頑張っていけば、悲願達成もあり得るぞ」という気持ちにもなっているのではないだろうか。

 そんな両校の対戦となっただけに、この時期の試合でどんな戦いを見せてくれるのかというところも興味深いところである。

 大成は初回に一死から杉本君が中前打で出ると内野ゴロで二塁へ進み、四球後5番仙石君が左中間に二塁打して2者を帰して先制した。

 大成が比較的あっさりと2点先取したものの、その後は大成の背番号8の左腕石川君と、誠信の左腕馬場君との投げ合いという感じで試合は進んでいった。

 なんとか1点でも詰めてきたい誠信は終盤に差し掛かった7回、この日当たっている5番細江君が3本目の安打で出ると、続く太田君が中越フェンスに届く二塁打を放って、一塁から細江君が一気にホームイン。これで何とか1点を返した。



背番号8で1番投手の大成・石川君

 ここで大成の山岡大祐監督は、ここまで好投してきた石川君を本来のセンターに戻して、マウンドには右サイドの二神君を送り出した。二神君は後続を何とか抑えて、この場面での継投は成功した。

 大成はさらに、8回からはエースナンバーを背負っている白井君がマウンドに立ったが、宮内君に二塁打されるなどで、一死一二塁となったものの、何とか0に抑えた。

 しかし9回、誠信は一死から失策とポテン安打で一二塁として9番馬場君のところで代打鬼頭君が中前打して同点とする。さらに鷲見君が繋いで満塁となったところで、この日2本の二塁打を放っている宮内君は四球で押し出し。さらに大口君も四球で押し出しとなった。白井君は、いくらか力み過ぎのところもあったであろうか。結局、誠信はこの回3点を奪って逆転とした。

 9回に2点リードしてその裏、誠信の澤田英二監督はマウンドに西村君を送り出した。西村君は、連打を浴びるなどして、一死満塁のピンチを作ったものの、そこから何とか抑えて、2点リードを守り切った。誠信としては、土壇場での逆転で、そのリードを救援投手がしっかりと守っていったということでは、戦い方としては悪くはなかったのではないだろうか。

(取材=手束 仁)



9回、代打で出て同点打を放った誠信・鬼頭君

9回のピンチを何とか防ぎたい大成選手たち