強打の銚子商を封じ、サヨナラ勝ちを呼び込んだ成田の142キロ右腕の成長過程に迫る

先発・高橋竜平(成田)

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<第104回全国高校野球選手権千葉大会:成田4−3銚子商(延長10回サヨナラ)>◇21日◇5回戦◇千葉県総合スポーツセンター

 銚子商vs成田の一戦。
 1回表、3番久保形 怜司内野手(3年)の適時打で1点を先制し、3回表には久保形が安打で出塁し、更に盗塁をきめ、4番石毛 陽己外野手(3年)の二塁強襲安打。その間に久保形が生還し、2点目を挙げる。成田は3回裏、1死一、二塁から1番中橋巧喜内野手(3年)の右越え適時二塁打、2番永山真寛内野手(3年)の犠飛で同点に追いつき、4回裏には細田悠人内野手(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功。8回表、銚子商は執念のスクイズで同点に追いつくが、10回裏、成田の3番・加古陽輝内野手(2年)がサヨナラとなるレフトへの適時二塁打を放ち、成田がベスト8入りを決めた。

 殊勲者といえば、強力打線・銚子商打線を10回3失点に抑えたエースで142キロ右腕の高橋 竜平投手(3年)である。尾島監督も「高橋に託した」と信頼も高い。ただ3回まで被安打6、2失点。この時、高橋は「やっぱりストレートを捉えられていて、銚子商さんの打線は凄いなと思いました」と常時140キロ台の直球をしっかりと捉える銚子商のハイレベルな打線を痛感した。そこで、配球の内容を変えた。

 直球の割合を減らし、スライダーの割合を増やした。120キロ中盤のスライダーは手元で鋭く滑り、凡打の山を築く。
「銚子商の打線がすごくて、最後まで変化球中心でした」と振り返るように、それぐらい慎重に投げないと抑えることができないのだ。

 考えて投球をした理由は、春の負けにある。東海大浦安打線に打ち込まれ、ノーシードになってしまった。ここで投球に対する考えを改めた。

「1球1球、意図を持って投げることを意識しました。相手打線、試合状況に応じてどういう攻めをすればいいのかを考えてきました」
 修正を重ねながらゲームメイクできたのは大きな成長点といえるだろう。
 試合途中から武器としたスライダーも夏にかけて磨きをかけてきた。

「真っ直ぐと同じ腕の振りで投げることを意識しています」。最終的には10回を投げ、被安打9、奪三振8、3失点の力投で勝利を呼び込んだ。

 まだまだ試合は続くが、春からの成長を大きく示した試合であることは間違いない。

(取材=河嶋 宗一)