その姿は覚醒前の山下輝(ヤクルトドラ1)。木更津総合、期待の1年生大型左腕が無失点の好投でベスト4

先発・井上陸(木更津総合)

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<第104回全国高校野球選手権千葉大会:木更津総合7−0東京学館>◇22日◇準々決勝◇千葉県総合スポーツセンター

 木更津総合vs東京学館と、お互い投手力が高いチーム同士の一戦は木更津総合が試合を優位に進めた。

 東京学館は2試合続けて142キロ右腕・牧 航汰投手(3年)が登板したが、木更津総合打線は立ち上がりから牧を捉える。

 1回表、1死二塁から3番菊地 弘樹内野手(3年)が適時三塁打を放ち、1点を先制。4番水野 岳斗外野手(2年)の適時打で2点目を奪った。3回裏には併殺打の間に1点を追加し、7回裏には内野ゴロの間に1点を追加。

 8回裏、2死一、二塁から3番菊地の右中間を破る適時二塁打で2点を追加し、さらに、4番水野の二塁内野安打で7対0として、コールド勝ちを決め、準決勝進出を決めた。

 この日、クローズアップするべきは木更津総合の1年生左腕・井上 陸投手の投球だろう。182センチ、82キロと恵まれた体格から振り下ろす直球は125キロ〜120キロ後半と決して速くないが、スピンがかかった直球で東京学館打線から次々と三振を奪った。7.1回を投げて、91球、5奪三振、無失点だった。井上は「直球が走っていて、いつもはストレートが見せ球で変化球勝負なんですけど、今日は直球が走っていたので、直球勝負でいくことができました」

 変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップを投げていたが、いずれも低めに集めることができて、ストライクが取れる。まだ凄みはないが、完成度も高く、マウンド上の落ち着きもある。リードする中西祐樹主将も「今日は今までで一番良かったというぐらい球の走り、変化球のキレ、コントロールも良かったです。また落ち着いて投げることができました」と1年生の好投を称えていた。

 井上の投球を見ると、覚醒前の山下 輝投手(法政大-ヤクルト)を思い出す。体格は恵まれているだけに、体のキレなどが増せば、もっと球速が伸びるだろう。

 さらなる大化けを期待したい。

(取材=河嶋 宗一)