2年生・一ノ瀬、汚名返上の勝ち越し打・鹿児島実

鹿実7点目

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<第104回全国高校野球選手権鹿児島大会:鹿児島実7−3鹿屋中央>◇22日◇準決勝◇平和リース

 鹿児島実・赤嵜 智哉(3年)、鹿屋中央・郡山 一心(2年)、両先発左腕の好投などで、甲子園出場経験のある強豪校同士の見応えのある好勝負が繰り広げられた。

 先手を取ったのは鹿屋中央。2回表、先頭の4番・川井田 利気(3年)が左翼席へ先制ソロホームランを放った。

 5回まで郡山の前にテンポ良く打ち取られていた鹿児島実打線だったが6回表に反撃。2死二塁で6番・赤嵜が申告敬遠で歩かされた後、7番・駒壽 太陽主将(3年)が左翼席に3ランを放って逆転に成功した。

 このまま鹿児島実が勢いに乗るかと思われたが7回裏、鹿屋中央は1死から相手のエラーなどで2死満塁とすると、5番・今釜 陸(3年)が左前2点適時打を放ち、同点に追いついた。

 終盤は鹿屋中央が押し気味だったが、両者決勝点が奪えず延長戦へ。

 11回表、鹿児島実は先頭の8番・筏 伸之助(3年)が死球で出塁。犠打とヒットで1死一、二塁とし、2番・一ノ瀬 獅堂(2年)が値千金の右前適時打を放って勝ち越すと、ようやく打線が郡山を攻略し、5番・濵﨑 綜馬(3年)の走者一掃中越え二塁打などで4点を勝ち越した。

 その裏の鹿屋中央の攻撃を赤嵜が3者凡退で切り抜け、死闘を制した。

 「これだけ大人数のいる舞台でプレーするのが初めて。緊張で足が動いていなかった」。

 遊撃手・一ノ瀬は振り返る。6、7回の2イニングで3失策。特に7回最初のエラーは併殺狙いを焦って生かしてしまい、同点に追いつかれるきっかけになった痛恨のミスだった。

 「やっぱりこういうところでミスが出るのが2年生」と宮下 正一監督。それでも一ノ瀬を代えなかったのは「このチームの遊撃手は一ノ瀬」という信頼が監督にも、3年生にもあるからだ。

 「赤嵜さんが良い投球をして、良い試合を作っていたのに自分が壊してしまった」後悔は大きかったが、試合に出ている以上は何かで取り返すしかない。その舞台が11回表に回ってきた。「ただ気持ちだけで打った」勝ち越し適時打がチームを勢いづけ、初戦の神村学園戦に続いて2度目の延長戦を制した。

 苦しみながらも2年連続の決勝へと勝ち進んだ鹿児島実。「決勝で負けた借りは決勝で返すしかない」と宮下監督。昨夏決勝で樟南に大敗した雪辱をこの夏に晴らす。

(取材=政 純一郎)