都立富士森、玉置・甲斐のリレーで強力・駒大高打線を完封!40年ぶりの8強進出

利を喜ぶ富士森・甲斐凪砂

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<第104回全国高校野球選手権西東京大会:都立富士森3−0駒大高>◇23日◇5回戦◇府中市民

 強力打線で春季都大会ベスト16に入りシード校になった駒大高に対し、都立富士森は秋も春も1次予選で敗退。このチームでの実績は駒大高が圧倒する。しかし聖パウロ学園を延長戦の熱闘の末破り5回戦に進出した都立富士森の勢いが、調子に乗り切れないシード校の駒大高をのみ込んだ。

 都立富士森は2日前に延長11回を投げ抜いたエースの甲斐 凪砂は先発を回避。背番号10の玉置 真仁が先発した。玉置はもともとエースであったが、負傷から立ち直ったばかりである。

 1回裏、駒大高は玉置の制球の乱れで3つの死球で2死満塁のチャンスをつかんだが、6番・竹田 壱茶が三ゴロに倒れ無得点。3回裏も1死後2番・年田 博昭、3番・相生 哲大の連続安打でチャンスを作るが、駒大高の強力打線の柱である4番・大根田 拓也、5番・矢崎 蒼空が続けて三振に倒れた。

 5回裏からは2日前の聖パウロ学園戦で完投した甲斐が登板。「疲れはなかったです」と言う甲斐は、スライダーなどを駆使して駒大高打線を抑える。

 駒大高の先発・大根田 拓也もテンポよく力のある球を投げ込み、都立富士森を抑える。前半5回が終わり、両チーム得点なしという、緊迫した投手戦になった。

 均衡を破ったのは都立富士森だった。6回表、この回先頭の1番打者で主将の小牧 颯太が右前安打で出塁すると、2番・斉藤 駿人が送り、3番・上松 結太郎の左前安打でチャンスを広げると、4番・秋山 世成の左前安打で都立富士森が1点を先制する。さらに6番に入っている甲斐も右前安打を放って1点を追加した。

 2点のリードをもらい、都立富士森の甲斐の投球が勢いを増す一方で、駒大高は走者を出しても併殺に倒れるなど、攻撃がかみ合わない。

 都立富士森は9回表にも1点を追加する。9回裏はこれまで駒大高打線を引っ張ってきた5番打者で主将の矢崎から始まる。「このままでは終われない」と強い意識を持って打席に入った矢崎だったが、空振りの三振に倒れる。甲斐は続く2人を打ち取り、都立富士森が3対0で駒大高を破った。

 「目標はベスト16でした」と都立富士森の廣瀬勇司監督は言う。負けを恐れない、思い切りの良さは相手校にとっては脅威だ。チーム状態は決して万全ではないが、明治神宮野球場 での準々決勝を「楽しみたいです」と廣瀬監督は言う。準々決勝は日大鶴ヶ丘との対戦になるが、西東京では都立校唯一の8強。結果を恐れず、思い切って戦ってほしい。

 敗れた駒大高は、強力打線が沈黙した。川端 教郎監督は、「言い訳になりますが、初戦まで半月以上実戦から離れてしまって……」と言い、シード校の調整の難しさを語った。力のあるチームだったが、長打がなく7安打に抑えられては勝つのは難しい。ただこの敗戦は、駒大高にとっては非常に大きな経験になるはずだ。

(取材=手束 仁)