西谷監督も「100点満点」と絶賛 150キロ右腕の圧巻の投球で2年連続決勝進出に導く

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<第104回全国高校野球選手権大阪大会:大阪桐蔭8−0上宮>◇29日◇準決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム

 2年連続で夏の甲子園出場を狙う大阪桐蔭が上宮相手に投打で圧倒した。
 2回裏に、田井 志門外野手(3年)の二塁打でチャンスを作り、星子 天真内野手(3年)の二塁打で1点を先制。

 4回を終わって1対0のままで続いていたが、5回裏、4番丸山 一喜内野手(3年)、6番田井がそれぞれ2点適時打を放ち、5対0と突き放す。6回裏にも2つの犠飛や敵失もあり、3点を入れ、8対0とした。先発の別所 孝亮投手(3年)が7回無失点に抑える好投を見せ、完封勝利で決勝進出を決めた。

 この日のヒーローといえば、別所だろう。
 大阪桐蔭の西谷監督が「100点満点」と絶賛するぐらい素晴らしい出来だった。

 立ち上がりは常時130キロ後半程度だったが、接戦の展開だった3回〜5回にはギアを上げ、4回には常時140キロ〜145キロで最速147キロをマーク。ほとんどが140キロを超え、その威力はドラフト候補クラスであった。
「自分は尻上がりに良くなるタイプなので、特に接戦の展開ではギアを上げました」
 力の入れ加減ができるぐらい安定していた。120キロ前半のスライダー、120キロ後半のフォーク、110キロ台のカーブを効果的に使い分け、7回、76球を投げ、7奪三振、1四球と抜群の安定感を示した。

 新チームはエース候補として期待が高かったが、なかなか結果が残せず、別所自身、もどかしい日々が続いたが、西谷監督は「冬場の練習では根気強く自分のスキルアップに励む姿が見られました」と努力を認めていた。しかしセンバツでも思うような投球ができず、「心技体が揃った投球ができず悔しい思いがありました」と振り返り、夏では、投球フォームのバランスにこだわり、バランスディスクを使ったトレーニングや、TRXトレーニングを行ってきた。

 「良いバランスで投げていて、とても良い感じです」と語るように、145キロ前後の速球をしっかりとコマンドできるまでに達しており、超高校級右腕へ成長していた。もともとトレーニングに対しての探究心は強く、これは岐阜中濃ボーイズ時代に培われたものでもあった。

 中学時代から140キロ台を超える速球を投げる投手として注目されたが、ここまでの速球を投げることができたのは、ボーイズ関係者の知り合いに理学療法士がいて、ドライブインを使ったトレーニングを筆頭に様々なトレーニングや、合理的な投球フォームについて教わったことで、大きく球速を伸ばすことに成功したという。

 知識探究心が強かった別所が足りなかったのは、「心」の部分。最後の夏では「背番号に関係なく、チームの勝ちに貢献したい」という思いが潜在能力を引き出している。

(文=河嶋 宗一)