横浜、投打で武相を圧倒。元ロッテ捕手の父に持つ1年生4番捕手が4打点の活躍

4番キャッチャー・椎木 卿五

トーナメント表
・神奈川大会の勝ち上がり

県大会出場一覧
・神奈川県大会の出場全81校

大会の詳細・応援メッセージ
・令和4年度 神奈川県高等学校野球秋季大会

選手名鑑情報はこちら
・選手名鑑一覧ページ

日程・結果一覧
・神奈川TOPページ

気になる学校への応援メッセージはこちら
・学校検索ページ

<神奈川県高校野球秋季大会:横浜10−3武相>◇11日◇4回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

 この夏甲子園出場の横浜が武相相手に投打で圧倒した。

 1回表、1死二、三塁のチャンスから4番・椎木 卿五捕手(1年)の中前適時打で2点を先制。2回裏、武相の代打・平野 敏久内野手(1年)の2点適時打で同点に追いつかれるが、4回表には2番・上田 大誠外野手(1年)の犠飛で勝ち越しに成功。2死満塁のチャンスで4番椎木が右前適時打を放ち、さらに5番・山崎 隆之介内野手(2年)の適時打で6対2と突き放した。

 さらに5回表には、1番・緒方 漣内野手(2年)が右中間を破る適時三塁打を放ち、7対2とする。9回表にもエース・杉山 遙希投手(2年)の適時打、9番峯 大翔内野手(1年)のスクイズ、2番上田の適時打で10対3と突き放した。

 この試合は1年生捕手の椎木の活躍が光った。

 178センチ、78キロと恵まれた体格で、スローイングタイムも2.00秒〜2.10秒だが、ふわっと浮いた球筋ではなく、二塁ベースに入った二塁手、もしくは遊撃手へ一直線の送球ができている。

 3回戦でも高校初本塁打を放ち、7番から4番に昇格。フラットの構えからインサイドアウトのスイングを心がけ、センター、ライトへ強い打球を打てる技術は1年生にしては抜けている。またリード面では、エース・杉山 遙希投手(2年)の持ち味を出すことを心がけた。

 「ストレートが走っていたので、そのストレートで押していく配球を心がけました」

 捕手出身の村田監督からは配球や、観察の仕方についてアドバイスをもらうという。

 「打者は打席に入る時だけではなく、打席に入る前から観察することや、ストレートを打った時、どういう反応で打っているのか。そういうことまでアドバイスをもらいました」

 高校1年生にして、攻守の力量は高いものがあり、ワクワクさせるものがある。椎木は京葉ボーイズ出身で、父は中日、ロッテの捕手として活躍した元プロ野球選手・椎木匠さんだ。父について参考にしている部分はあるが、刺激となっているのが京葉ボーイズ出身の選手の存在だ。浦和学院に進んだ大型遊撃手・三井 雄心内野手(1年)の活躍には「刺激を受けています。自分も当時の仲間たちの刺激になるような活躍をしたいと思います」と語る。

 エースの杉山は甲子園などの力投を考慮し、大会後はあまり投げさせなかったため、まだ本調子ではない。それでも常時130キロ〜133キロの速球は球速表示以上に勢いを感じさせ、横浜バッテリーは内角を意識させた配球をしながら、120キロ前半のスライダー、チェンジアップを投げ、打者を翻弄。8回を投げ、9奪三振の力投を見せた。

 9回には期待の1年生右腕・紺野 凌生投手が登板。鍛えられた肉体を生かした直球は常時130キロ〜135キロを計測。威力ある直球は杉山以上で、スピードガンが甘い球場ならば、140キロはでていてもおかしくない直球はいくつかあった。ただかなり力んでいて、3四球を出し満塁のピンチを招いた。なんとか無失点に抑えて、ベスト8進出を決めたが村田監督は「良い経験」だと語る。

 「多くのお客さんが集まる中でいつもどおりの投球をすることは大変です。紺野も力みがあったかもしれませんが、逆に良い経験だと思いますし、大舞台に強い選手を育てていきたい」と力投する紺野を見守っていた。

 これでベスト8入りを決めた横浜。選手の投打の能力は高いものがある。ただ試合運びを見ると、まだ若さがあり、これからという印象を受けた。準々決勝ではさらに内容を高め、勝負ができるか注目だ。

(取材=河嶋 宗一)