彦根総合が彦根東との死闘を制す

15回裏に逆転サヨナラ打を放った田代奏仁(彦根総合)

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<秋季近畿地区高校野球滋賀県大会:彦根総合10−9彦根東(延長15回タイブレーク)>◇25日◇準々決勝◇皇子山

 彦根総合と彦根東の彦根市対決は壮絶な戦いとなった。

 彦根総合の先発は1年春から主戦として活躍している左腕の野下陽祐投手(2年)。直球の球速は130キロ台前半だが、変化球とのコンビネーションが抜群で、京都国際の森下 瑠大投手(3年)と似たタイプの投手だ。

 対する彦根東の先発は3回戦で近江を2失点に抑えた主将の山田幹太投手(2年)が先発。前日に続く連投となったが、それを感じさせない制球力の高さを見せる。

 試合は彦根総合の主将・上田大地(2年)が適時打を2本放つ活躍で、8回を終えて彦根総合が2対1とリード。1点を追う彦根東は9回表、1死から4番・田中大貴(2年)が右翼への三塁打を放ち、一打同点のチャンスを作る。

 ここで彦根総合は野下を一塁手に回し、勝田新一朗(2年)をマウンドに送る。勝田は山田を三塁ゴロに打ち取り2死とするが、6番・谷口瑠都(2年)に変化球を上手く運ばれ、左前適時打で同点とされてしまった。

 さらに続く打者に四球を与えて2死一、二塁となったところで野下が再登板。この場面を野下は空振り三振で凌ぎ、勝ち越しは許さなかった。

 試合は延長戦となり、野下、山田の両投手が好投。12回を終えても決着はつかず、試合はタイブレークに突入した。

 13回表の彦根東は先頭の9番・久米諄(2年)が四球を選んで満塁とすると、1番・諸田大晴(2年)の右犠飛で1点を勝ち越し。続く2番・松崎真詞(2年)が1死二、三塁からスクイズを決めると、2死二、三塁から田中が左越え2点適時二塁打を放ち、大きな追加点を奪った。

 4点差を追う展開となった彦根総合だが、13回裏は代打の佐藤哉斗(2年)の右前安打で無死満塁とすると、7番・森田櫂(2年)が右中間に走者一掃の3点適時二塁打を放ち、1点差に詰め寄る。さらに続く代打の丸山智史(2年)の犠打を山田がトンネル。失策で無死一、三塁とチャンスが広がり、その後、バッテリーミスで同点に追いついた。

 なおも無死二塁と彦根東にとっては大ピンチが続いたが、ここは山田が踏ん張って、サヨナラは許さない。さらに14回も互いに1点ずつを取り合い、なかなか決着がつかない。14回を終えた段階で野下は210球、山田は168球を投じていた。

 15回表の彦根東は先頭の久米が三振に倒れるが、諸田の犠打を野下が一塁に悪送球。その間に二塁走者が生還して、1点を勝ち越す。さらに1死一、三塁から松崎の左前適時打で追加点を奪うと、続く3番・松田晃毅(2年)も左前安打を放ち、野下を再びマウンドから引きずり降ろした。なおも1死満塁とチャンスは続いたが、ここはリリーフした武元駿希(2年)が好投を見せ、これ以上の得点は許さなかった。

 その裏、彦根東は14回を投げ抜いた山田を一塁手に回し、堀井柊真(2年)をマウンドに送る。堀井は自らの失策で無死満塁のピンチを招くが、そこから連続三振を奪い、勝利まであとアウト一つとなった。それでも勝利への執念を燃やす彦根総合は1番・秋山昌広(1年)が押し出しの四球を選んで1点を返すと、「チームで一番素振りをする」(宮崎裕也監督)という2番の田代奏仁(2年)が左越えの2点適時二塁打を放ち、逆転サヨナラ勝ち。劇的勝利で初の近畿大会出場に王手をかけた。

 北大津を春夏合わせて6度の甲子園に導いた宮崎監督が2020年4月に顧問として赴任。その年に勧誘した選手の入学と同時に監督に就任した。「この学年で勝ちたいという思いは僕が滋賀県で一番強い」と自負するほど、この世代に勝負を懸けている。一つの成果としてまずは近畿大会出場を果たしたいところだ。

(取材=馬場 遼)