報徳学園が6年ぶりのセンバツ出場に前進!強打の履正社に打ち勝つ

8回に適時打を放つ堀(報徳学園)

<秋季近畿地区高校野球大会:報徳学園9−6履正社>◇30日◇準々決勝◇紀三井寺公園

 兵庫1位の報徳学園が大阪2位の履正社を下して6年ぶりのセンバツ出場に大きく近づいた。

 前半は点の取り合いとなる。報徳学園は1回裏、無死二、三塁から3番・堀 柊那捕手(2年)の中前適時打で先制すると、4番・石野 蓮授外野手(2年)の遊ゴロ併殺の間に追加点を挙げる。

 対する履正社は2回表、1死二、三塁から8番・村田 駿内野手(1年)の右前適時打で1点を返すと、1死満塁から1番・西 稜太外野手(2年)の右犠飛で同点に追いつく。

 同点とされた報徳学園は3回裏、1死三塁から「詰まっていましたが、風に乗ってスタンドインしてくれました」と石野が左中間に2ラン本塁打を放ち、再び勝ち越しに成功。報徳学園は履正社のエース・増田 壮投手(2年)の対策として前エースの榊原 七斗投手(3年)に打撃練習で投げてもらったそうで、「球のキレもあるので、良い対策になりました」と石野は話していた。

 その後、報徳学園は同点に追いつかれ、2番手の福田 幸之介投手(2年)を打ちあぐねていたが、7回裏に6番・林 純司内野手(2年)がセンターに適時二塁打を放ち、またしてもリードを奪う。さらに8回裏には打線が繋がり、4点を追加。終盤に底力を発揮して履正社を引き離した。

 報徳学園先発の盛田 智矢投手(2年)は試合中に右足を攣るアクシデントに見舞われ、6回でマウンドを降りたが、7回から登板した間木 歩投手(1年)が好投。7回、8回と無失点に抑え、9回裏も2死二塁から代打の太鼓地 優希(2年)を三飛に打ち取り、試合終了かと思われた。しかし、これを三塁手がまさかの落球。ここから履正社の反撃に遭い、2点を返されてなおも2死満塁で打者は4番の坂根 葉矢斗捕手(2年)と長打が出れば同点の危機まで追いつめられた。しかし、最後は間木が坂根を右飛に打ち取りゲームセット。報徳学園が辛くも逃げ切った。

 「油断をしたわけではないですが、野球は最後まで何が起こるかわからないという怖さを教えて頂きました」と報徳学園の大角健二監督。甲子園が懸かった試合で勝ち切ることの難しさを痛感したが、大一番を乗り切ったことでチームはさらに勢いを増していくことだろう。

 「明治神宮大会を目標にしているので、そこに向かって、まずは一戦一戦、戦っていきたいと思います」と石野が話すように選手たちに慢心は見られない。準決勝以降の戦いも楽しみだ。

(取材=馬場 遼)