関西大がサヨナラ勝ちで3年ぶりの神宮出場!髙田が2日前のミスを取り返す一打

9回裏にサヨナラ打を放った髙田幸汰(関西大)

<第20回 関西選手権:関西大1−0天理大(9回サヨナラ)>◇2日◇第2代表決定戦決勝◇南港中央

 関西大が天理大を下して3年ぶり8回目の明治神宮野球大会の出場を決めた。

 試合は大阪商業大対関西大の第1代表決定戦と同様にハイレベルな投手戦となる。関西大の先発は最速150キロ右腕の鷲尾 昂哉投手(4年=登美ヶ丘)。「持ち味の真っすぐで押せたかなと思います」と力強い直球を主体に7回1死まで無安打の好投を見せる。

 一方、天理大先発の藤居 海斗投手(3年=近江)も緩急を上手く使った投球で関西大打線を翻弄。ロッテからドラフト2位指名を受けた遊撃手の友杉 篤輝内野手(4年=立正大淞南)も幾度となく好守を見せて藤居を助けた。

 試合は0対0のまま9回に突入。2死から3番の友杉が右前安打で出塁すると、盗塁を決めて二塁に進む。そこでチャンスでは最も頼りになる近藤 遼一内野手(3年=八戸学院光星)の打順だったが、右飛に倒れて得点を奪うことはできない。

 9回裏の関西大は先頭の2番・三杉 彪真外野手(3年=関大北陽)が振り逃げで出塁すると、犠打と四球で1死一、二塁と一打サヨナラのチャンスをつかむ。

 ここで打席に立つのは5番の髙田 幸汰内野手(3年=伊川谷北)。2日前の大阪商業大戦ではサヨナラ負けに繋がる失策を犯してしまっていた。

 打席に入る前、早瀬万豊監督は「このためにやってきたのだから、好きにやれ」と髙田に声をかけた。「とにかく打つことだけを考えて打席に立ちました」という髙田は2ストライクから外角高めの直球を振り抜くと、センターの頭上を越える長打となる。この当たりで二塁走者が生還して関西大がサヨナラ勝ち。苦しみながらも神宮の切符をつかんだ。

「一瞬、頭が真っ白になって、あまり覚えていないです」とサヨナラ打の瞬間を振り返った髙田。兵庫県の公立校・伊川谷北から指定校推薦で入学した選手が2日前のミスを払しょくする一打を放った。

 3年前の明治神宮野球大会では準優勝だった。金丸 夢斗投手(2年=神港橘)と鷲尾を中心とする強力投手陣で全国の頂点を狙う。

 あと1歩で神宮行きを逃した友杉は「悔しいですね」と唇を噛んだ。大学野球はこれで引退となり、次はプロの世界へと進む。「内容が濃くて、プロ野球選手にまで成長させてもらった4年間だったと思います。走攻守揃った選手を目指してやっているので、それをプロの世界でも続けていきたいです」。大会を通じてドラフト上位選手に相応しいプレーを見せてくれた。

(取材=馬場 遼)