名古屋に本社のある中日新聞社の男性記者が、知り合いの元暴力団組員の男に対し、愛知県警が報道機関に提供する発表文を撮影し、複数回送っていたことがわかりました。

 中日新聞社によりますと、報道発表文を送っていたのは、愛知県警で暴力団の事件などを担当していた30代の男性記者です。

 この記者は、2年前に取材で知り合った元暴力団組員の男に対し、暴力団に関連する愛知県警の報道発表文を撮影し、通信アプリLINEで、複数回、送っていたということです。

 発表文には、容疑者の名前や住所などが書かれていました。

 発表文を受け取った男は、名古屋にある喫茶店で、中日ドラゴンズの私設応援団の団長らを脅して辞任させた強要の疑いで、4月、逮捕・起訴されていて、記者は、当時、喫茶店に呼び出されていましたが、犯行時は、別のテーブルに座っていたということです。

 中日新聞社は、記者が事件には関与していないと判断しましたが、報道発表文を提供した行為が、「記者倫理に反する」として、男性記者の処分を検討する方針です。