眼鏡愛用者にとって、寒さが本格化するこれからの季節は眼鏡のレンズが曇って目の前が見えづらくなり、鬱陶しく感じることも多いのではないでしょうか。特にマスクをしていると、温かくなった吐息が眼鏡に当たりすぐに曇ってしまいます。少しでも快適にマスク生活を過ごしたいですよね。今回は眼鏡のレンズが曇らないといわれている3つの方法を試して、本当に曇らないのか検証してみました。
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眼鏡が曇る原因は3つ
そもそも眼鏡が曇る原因は、油分、コーティングの劣化、そして結露の3つが一般的に考えられます。
○油分
まつ毛の先端に付いた油分や涙などが眼鏡のレンズに付いたり、顔の皮脂や手の汗、料理中の油が付着したりすることにより曇ります。この場合は眼鏡クリーナーなどで汚れを落とすと良いといわれています。
○コーティングの劣化
曇り防止のコーディングをレンズに施しているのに曇る場合は、コーディングがはがれている可能性があります。購入したお店に相談してみましょう。
○結露
冷たくなった眼鏡のレンズに、空気中の水蒸気が触れて水滴になり、眼鏡を曇らせます。眼鏡を付けたまま温かい場所から寒い場所に出た時や、マスクを着けている時に上部の隙間から息が漏れて、温かくて水分を多く含む吐いた息が冷たい眼鏡のレンズにかかった時などに発生します。
今回の検証は、マスク着用により起こる結露でレンズが曇るケース解消法です。
本当に曇らないのか 3つの方法を検証してみた
今回使用したのは、そこまで生地が厚くない不織布のマスク。外で呼吸をしてみると、すぐにレンズ上部が曇ってきました。
検証は「マスクをして眼鏡のレンズが曇りにくい」といわれている次の3つです。
1. 大小の大きさが違うマスクを重ねて着用する
2. マスク上部を内側に折る
3. ティッシュを挟む
検証1:大小の大きさが違うマスクを重ねて着用
1つ目は、先に小さいサイズのマスクを着けて、その上から大きいサイズのマスクを重ねて着ける、という方法です。いつも使っているマスクよりも、一回り小さいサイズのマスクを着用しました。その上にいつも使用しているサイズのマスクを着けています。
内側に小さいマスクを着けることで、1枚だけよりも吐いた息が分散され上に流れにくくなり、レンズが曇らなくなるという原理です。しかし、選んだマスクのフィット感にもよるのか、呼吸をしてみると眼鏡の上部が曇りました。
検証2:マスク上部を内側に折ってから着用する
2つ目は、マスクのワイヤー部分を内側に折り曲げる方法です。ワイヤーがないタイプは、上部を少し内側に折ると良いでしょう。
上部を内側に折ることで、息が上に流れるのを軽減する効果があるようですが、ワイヤーを鼻に沿わせても曇ってしまいました。今回使用したマスクが薄手だったので、もう少ししっかりした生地のマスクだと曇らないのかもしれません。また薄い生地のマスクの場合、ワイヤー部分を折るとマスクの形が崩れやすく整える必要がありました。
検証3:マスクの内側にティッシュを挟む
3つ目は、マスクの内側にティッシュを挟む方法です。鼻に当たる位置にティッシュを折って挟み、マスクを着けます。
マスクと顔の間にティッシュを挟むことで、息の漏れを防ぐ効果があるとのこと。また、ティッシュが水蒸気を吸ってくれるのも期待できます。実際に息をしてみたところ、まったく曇りません! 強く息を吐いても眼鏡のレンズが曇ることはありませんでした。
検証結果からティッシュを挟むと曇らなかった!
マスクの生地の厚さや形状、顔へのフィット感によって効果が異なるのかもしれませんが、3つの方法を検証した結果、マスクの内側にティッシュを挟む方法だと最もレンズが曇りませんでした。
ティッシュを挟む場合、マスクからティッシュが出てしまうと見栄えが悪いので、コンパクトに折る必要があります。またメイクをしている場合、ティッシュでその部分だけお化粧がヨレてしまう可能性はあるのでご注意を。ただ、眼鏡のレンズは曇らず快適なので、視界を良好にしたい場合はぜひ試してみてください!
Hint-Pot編集部