トップ画像はJR呉線と交差する国道2号線アンダーパスを北側から撮影したもの、まるで川の中を行く船が橋げたに注意するような風景になっていてJR呉線架橋の下に車が水没している


マツダスタジアム前の大州通り、路線バス2時間以上1台も通らず、大雨で国道2号アンダーパス完全水没、原因は排水ポンプ運営管理の甘さか?


……



ひろスポ!ひろスタ特命取材班の“守備範囲”は広い。


 


災害取材も深く切り込む。3年前の7月6日7日に甚大な被害を貰らした西日本豪雨の際もそうだ。そしてそれぞれの地域での被害におけるその責任の所在は曖昧にされてきた。


 


以下、ひろスポ!災害関連記事


きょうからマツダスタジアムは「全身赤」限定ユニの2位攻防・阪神戦、しかし広島災害未曾有の規模でプロ野球開催は…(2014年8月22日掲載)




西日本豪雨災害で「顔の見えない」広島市の松井市長に対して”予想通り”災害現場で住民らが猛反発(2018年7月14日掲載)


 


膝上まで泥につかる府中町災害現場…広島豪雨災害で顔の見えない松井市長と湯崎知事、災害に弱い広島空港など脆弱な交通インフラ致命的(2018年7月11日掲載)




西日本豪雨災害から一週間、カープ、サンフレ…広島スポーツの力で何ができるか?息を呑む芸備線鉄橋流出現場(画像あり)など大雨による爪痕の完全復旧には長い年月が必要(2018年7月14日掲載)


 


西日本豪雨災害で一番必要なのは、サンフレッチェ広島の城福浩監督が口にした「研ぎ澄ました」感覚、府中町榎川の氾濫も”減災”できた可能性大(砂防ダム検証画像)(2018年7月15日掲載)




※以上、この記事の下部の関連記事参照


 


そしてまた今年も広島は同じタイミングで大きな被害を出した。


 


7月8日午前6時過ぎには携帯電話に広島市東区、中区ほか県内各地の避難指示が届き、3年前に大きな被害の出た三原市では天井川が氾濫。竹原市や東広島市などでも冠水する地域が出た。


 


広島市南区のマツダスタジアムから車で5分の府中大川は氾濫の恐れが出て、同スタジアムから至近距離の段原地区にも避難指示が出た。広島市のこの日昼までの12時間での降水量は観測史上最大に達した。


 


山陽本線は山口県岩国から糸崎まで朝から終日運転取りやめになった。糸崎駅構内は水没した。呉線も海田市から三原まで終日運転取りやめになった。




そしてJR広島駅前からマツダスタジアム前を経由して東方面に伸びる大州通りは午前7時過ぎから東行きが大渋滞となった。


 


ひろスタ特命取材班では午前10時前から大州通りを自転車で東方面に走り安芸郡海田町に入り、その後また広島市内に折り返した(片道約4キロ)がその間、1台の路線バスともすれ違わなかった。途中のバス停で何人かに話を聞いたが最長で「2時間くらい待っています」という人もいた。ほとんど前に進まないから当然そうなる。


 


なぜか?


 


国道2号線がJR呉線と交差するアンダーパスの部分で完全に冠水して通行止めとなったからだ。


 


3年前の豪雨災害ではJRも幹線道路も不通となった呉市界隈が最後は航路で人や物資を運ぶところまで追い詰められた。また山陽自動車道が不通となって、被害を受けたものの通行できた国道2号線が大渋滞になった。


 


そうした教訓がまるで生かされていない。


 


アンダーパスを封鎖したことにより周辺道やそこに繋がる道がみな動かなくなり、そこにパトカーなどの緊急車両や自衛隊車両まで巻き込まれた。


 


アンダーパスには雨水ポンプが設置されているが、現地の声を拾ってみると十分に機能していなかったことがわかる。


 


近くで長く寿司屋を営む男性は「3年前でもこんなにひどくはなかった。あさ7時ごろからどんどん水位が高くなり8時ごろ店に水が入ってきました」と床を洗い流しながら話した。


 


またアンダーパスの一番底の部分に近い場所に住む住民のひとりは困惑気味にこう振り返った。


 


「あさ7時前でしたか?車が水に浸かって人が出てこられました。どんどん水嵩が増してもう家のそばまで来ました。ポンプの音が今は聞こえていますが7時ごろには音がしていなかったか、もっと小さい音だったと思います。で、音が大きくなってから水が引き始めました」



長らく海田町で暮らす人の中にはこう証言する人もいる。




「あそこは昔はよく沈んでいました。大型ポンプにしてから沈まなくなったんです。あのお地蔵さんのあたりまで…。40年前は毎年のように浸かってましたけど、ここまでは水は来ませんでしたよ。ポンプが壊れてたんじゃないですか?」


 


国道2号線西側(広島市内側)ポンプでくみ上げた水はそこから太いパイプの中を通りおよそ200メートル西寄りの瀬野川に排水される。


 


現場には関係者の車両が4台。その中のひとりに「ポンプが稼働していなかった?もしくは出力が弱かったのか?」と尋ねると「瀬野川の水位が高く、その圧力でうまく排水できなかった。通常通り稼働していた」と不満あり気?な表情とともに返答があった。


 


そりゃないだろう。


 


大雨だからアンダーパスに水が溜まる。溜まるから排水する。大雨だがら当然、瀬野川の水位も上がる。


 


専門分野ではないのでこれ以上はもう取材しないが、ひとつの“エラー”が広島都市圏東部を広域に渡って機能不全に陥れる。


 


なお、瀬野川の排水口も写真に収めた。水位の最高値は護岸の雑草が水流によってなぎ倒されているかどうかでだいたい分かる。


排水口と同じような高さの雑草にそうした形跡は見られなかった。


 


NHKでは中継車まで出して現場の様子を昼ニュースで報じていたが、大事なのはその検証報道。


 


果たしてこの日のポンプ作業の真実に迫るメディアはあるのか…


ひろスタ特命取材班


※ひろスポ!に関連画像も掲載しました