画像は「第1回サッカースタジアムについての意見を聴く会」


広島市は10月21日、中央公園に新サッカースタジアムを建設するための基本計画をまとめるための手段のひとつとなる「第1回サッカースタジアムについての意見を聴く会」を開催した。

会場となった広島市中区のJMSアステールプラザには広島市から声掛けのあった15人の委員のうち14人が集まった。

意見を聴く会の開催は松井市長が必要と認める時、である。

ひろスポ!ではこの件について詳しく報じていく。

委員は次の顔ぶれ。(敬称略)

学識経験者
桂田隆行 (株)日本政策投資銀行地域企画部 課長
原田宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
藤口光紀 広島経済大学経営学部スポーツ経営学科 教授

経済・観光分野
北吉孝行 (公財)広島観光コンベンションビューロー 専務理事
下村純一 広島市中央商店街振興組合連合会 理事長
辻孝和  (一社)日本旅行業協会中四国支部 事務局長
福村剛  紙屋町・基町にぎわいづくり協議会 代表幹事

スポーツ分野
佐藤仁司 (公財)日本プロサッカーリーグ クラブ経営本部クラブライセンス事務局 スタジアム推進役
野坂文雄 (公財)広島市スポーツ協会 会長
森崎和幸 サンフレッチェ広島 選手OB
森崎浩司 サンフレッチェ広島 選手OB

福祉分野
高橋 博  (公財)広島市老人クラブ連合会 副会長
向井助三 (公財)広島市身体障害者福祉団体連合会 会長

女性団体
山田豊子 広島市地域女性団体連絡協議会 副会長

若者代表
田中優菜 広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科 学生

では、この「第1回サッカースタジアムについての意見を聴く会」とは何なのか?

この会を”主催”する北山孝文スタジアム建設担当課長の話をまとめると次のようになる。

・WEbアンケートを2度実施して集まった一般的な声に加えて、聴く会では各分野の委員から出される専門性の高い声を集約。聴く会第2回を12月に開催し、それらを併せてスタジアム基本計画をまとめる。

・広島市がスタジアム基本計画をまとめるために業務を委託しているPwC・昭和設計・福山コンサルタント共同企業体 に集約したすべての声を伝えて参考にしてもらう。

・スタジアム建設に向け7月に立ち上げたサッカースタジアム建設促進会議(松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭で構成、サンフレッチェ広島の久保会長はオブザーバー)の下に置かれる実働組織「作業部会」(市と県の職員らで構成、広島県サッカー協会はオブザーバー)とも情報のやり取りを行う。

以上、どうも分かったような、全体が見えづらいような状況…との危惧を抱くのはひろスタ!特命取材班だけか?

だいたい、新スタジアムの建設に向けては2013年6月から2014年11月にかけて19回も開催されたサッカースタジアム検討協議会で散々、意見交換してきた。無論、その場では建設場所させ絞り込めず広島みなと公園と旧広島市民球場跡地を併記して幕引きとなる超中途半端なものではあったが…

それでも「広島にふさわしいサッカースタジアムについて(提言)」なるものが2014年12月に提出された訳だが、今回集められた各委員の顔ぶれの中にサッカースタジアム検討協議会のメンバーは皆無…

さらに言えば今回の各委員に市側がサッカースタジアム検討協議会の内容を詳しく伝えた形跡はなく「いったい19回もやって時間だけを浪費したあの協議会は何だったのか?」と言われても仕方のない状況となっている。

大学教授など各分野の専門家を集めて高度な意見を集約することは、前回のサッカースタジアム検討協議会でも存分にやった。もちろん今回のメンバーの中にはその経緯を熟知している委員もいて「当時のサッカースタジアム検討協議会の時とはインバウドなど状況が大きく変化している」との指摘もこの日、上がっていた。その指摘も当たっている。

2度も実施されたWEBアンケートと、この「第1回サッカースタジアムについての意見を聴く会」と作業部会と広島市がスタジアム基本計画をまとめるために業務を委託しているPwC・昭和設計・福山コンサルタント共同企業体。

新聞もテレビもそのたびにそれぞれのパートパートは取材し報じているが、話の核心部分は誰がどうやって、どんなスタジアムとその周辺空間を創るか?そこに言及するメディアが見当たらない。

マツダスタジアムで言うとそれは、広島市ではなく実質的にはカープ球団そのものが主体的に動いた。あのマツダスタジアムならではの、もっと言うなら市民球場とはかけ離れた様々な施設や形態はカープ球団自身がプランニングしたものだ。それが今の年間200万人集客の快挙に繋がった。

ただし今回は中央公園だけではなく、対象エリアは広域に及ぶ。…だからこの問題は難しい…(ひろスタ!特命取材班)