画像は5万人パニックを報じるニッカンスポーツ一面

 

カープ入場券について、1月22日、球団HPでその詳細が発表された。

驚いたことに、昨年「5万人クライシス」(ひろスポ!造語)を招いた抽選券配布をまた2月23日に行う、という。

昨年2月25日、カープ球団では主催する公式戦の入場券を優先的に購入できる抽選券配布に踏み切った。

2015年の黒田博樹投手の広島復帰で、マツダスタジアムの入場券争奪戦が始まり、同時に高額チケットがネットオークションや金券ショップに出回る事態を招いた。入場券購入のための「整理券」配布の場所取りに転売屋が大挙して押し寄せ、片っ端から転売。それが当たり前になった。ひとりで500万円以上も購入するのだから、規制が必要なのは明らかだったが球団側の対策は常に後手となっていた。

マツダスタジアムでの入場券販売が毎回、大騒動になるのは、3月1日より全主催試合の入場券が極めて軽い制限の下で購入できるからであり、それを止めれば事態は大きく変化するはずだが、しかし球団側の示した策が抽選券の配布だった。

要するにカープ公式戦入場券を取り巻く状況は球団の判断ミスでさらに悪化したことになる。

さて、昨年と今回では、抽選券配布の方法に異なる部分がある。

昨年は月曜日の午前11時までにマツダスタジアムに「起こしいただいた方全員に抽選券を配布する」と発表。午前7時前後からマツダスタジアムにファンが集まり始めて午前11時の段階では周辺トラブルの恐れが出て、球団側は「大型スロープに午前11時までに入った人のみ」にルールを変更。あぶれた大多数のファンの怒声が飛び交い、キー局でも取り上げられるなど全国ニュースになった。

今年は日曜日の午前9時から午後4時まで(予定)とした。通勤ラッシュは避けたかっこうだ。

また昨年は「高校生以上」となっていた配布対象者について今回は何ら触れていない。ファンの間では「赤ちゃんもいいのね」という声が上がっている。

なお昨年は平日の朝だったため「高校生以上」というのもおかしな話で、「孫に言われて来ました、行けばわかるといわれたんですが、どうすればいいのでしょう」というような高齢者の姿が非常に目立った。

「広島中の年よりが来とる」と自虐的な高齢夫婦の声も聞かれた。”客層”は大幅に変わることが予想される。

抽選券当選者は1,200人。昨年の2,100人から大幅に当選者は減少する。

昨年は抽選券を手に入れることのできなかったファンはガックリと肩を落として帰路につくか夕方まで球団職員に抗議して改善を要求したが、実は当選したファンも大変な目に遭った。

当選者は3月1日、2日の2日間に渡り、窓口に並んだが、指定された時間にスタジアムに来ても何時間も待たされ、しかも順番がやっと回ってきても希望する席がない、という事態が相次いだ。そうしたファンの不満の声ははまったく新聞・テレビで報じられていない。

特に2日目に至ってはほとんど指定席は完売している状況で、1日の夜にはインターネットによる販売でもチケットが売られており、明らかに球団のやり方は矛盾していた。

そのため今回は3月1日のみの窓口販売となった。

「球団は常に対処するタイミングが遅いし、何かやっても必ずまた新たな問題が発生する」(マツダスタジアムにできる行列常連のファンの声)

ところで、昨年の場合は携帯連絡網などを駆使して何度も抽選券を手にする、という転売ヤーが大パニックの最中で暗躍していた。

そこで今年は「抽選券はお一人様1回限り1枚」を厳守すべく、左手甲にスタンプを押して入場させ、一度しか抽選券配布所までたどり着けないようにするという。それが、どこまで転売ヤーたちの規制に繋がるのかは不明だ。

東京五輪・パラリンピックを控え「チケット不正転売防止法」の徹底が叫ばれて久しいが、転売ヤーたちは抜け道を探すことに躍起になっている。

球団HPでは「車いすの方は、「特設ゲート」で係員に声をかけていただければ別途ご案内いたします。(同行者1名まで可)」などと記してあるが、実際「5万人」パニックの中では、コンコースは立錐の余地もない状態となり、高齢者やハンディキャップのある人たちが並べるような状況ではなかった。

仮に天候が乱れれば状況はさらに悪くなる。いずれにせよ、球団創立70周年のシーズン開幕に際し、長らくカープを支えてきたファンや関東地方など遠隔地で応援するファンに対する配慮も必要だろう。

なぜ、そうまでしてプロ野球11球団のどこもが行わない「抽選券」配布をする必要があるのか?市民・県民になぜ多大な負担を背負わせるのか?

ひろスポ!にはカープファンから「抽選券配布」について様々な声が届いている。

ひろスタ特命班