像は”ビフォアコロナ”での、アンジュヴィオレ広島試合会場の賑わい

 

アンジュヴィオレ広島、年内12月で解散の可能性―

女子サッカー、アンジュヴィオレ広島の運営母体である特定非営利活動法人 広島横川スポーツ・カルチャークラブ(水戸川旭 理事長)は9月4日、広島市西区で異例の臨時総会を開き”衝撃的な結論”に達した。

正会員や理事などおよそ40人が集まる席で、運営資金が集まらない場合には2020年12月をもって解散する方針について話し合われ、了承された。

アンジュヴィオレ広島はスポンサーによる広告宣伝収入、入場料収入、グッズなどの物販収入で年間のクラブ運営費を捻出している。また大口の寄付やボランティアなどによっても支えれているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、数千万円と言われる年間運営資金が確保できない恐れが出てきた。


広島横川スポーツ・カルチャークラブは、横川・三篠地区の有志らによって2011年9月に設立された。アンジュヴィオレ広島は、広島からなでしこリーグを目指すことを目標に掲げ、女子サッカー力が地域の活力の源となることを願い、2012年1月に同NPO法人の手により誕生した。

県リーグ、中国リーグ、なでしこ3部にあたるチャレンジリーグを経て2015年からなでしこリーグ2部へ昇格、16年も2部から1部昇格を目指したが逆に17年からはチャレンジリーグでの挑戦が続いている。


今季も8月23日、2020プレナスチャレンジリーグ開幕戦に勝ち、第2節も勝って現在、チャレンジリーグWESTの6チーム中2位につけている。


だが、2021年秋、新たに女子プロリーグとしてスタートするWEリーグが今年7月末まで募った参加団体希望申請をアンジュヴィオレ広島が出さなかったことで、今後のクラブの方向性について不安視する声が上がっていた。

広島県内からはサンフレッチェ広島と、ディアヴォロッソ広島がWEリーグに申請、全国で17の団体が申請したことが発表されている。


なおWEリーグとは別に、なでしこリーグ1部、及び2部も2021年秋から再編され再スタートを切る。

運営資金の問題が解決すればアンジュヴィオレ広島が2部からスタートする道は残っているが、4カ月というわずかの期間でどこまで状況が好転するか、現時点ではっきりしたことは分からない。


アンジュヴィオレ広島にはトップ選手とスタッフ以外にもU15(中学生)、U18(高校生)、アンジュヴィオレBINGOの下部組織も存在する。

夢を持って活動を続ける選手たちへのフォローや支援が欠かせないのは当然で「いかなる状況になろうとも”選手ファースト”の対応が最優先されるべきだろう」の声が関係者から上がっている。