画像は佐々岡監督(左)と遠藤、苦労の絶えない指揮官にとって遠藤は森下とともに”希望の光”…

 

 

9月22日 ●4−5x 巨人 東京ドーム
通算30勝41敗8分け(M30の巨人まで最大18差、5位は変わらず)
18時開始・3時間24分、1万6732人
相手先発 菅野8回6安打3失点
本塁打 長野5号③

一番ショート田中広
二番セカンド菊池涼
三番キャッチャー坂倉
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番レフト長野
七番サード堂林
八番センター大盛
九番ピッチャー遠藤5回102球4安打4失点(自責4)
中田
ケムナ
塹江
フランスア●(34試合2勝3敗9S)


広島は九回、巨人二番手のデラロサから先頭の坂倉が中前打。松山の左中間二塁打で代走曽根が同点のホームに戻ってきたが、その裏のフランスアが二死一塁から不要な牽制悪送球で代走若林を三進させ、吉川尚にサヨナラ打を許した。

借金11は佐々岡新体制でワースト更新。

それも当然の帰結であり「逆転しない広島」が巨人に本気で勝とうと思うなら先発が投げ勝つしかない。

広島の先発遠藤にとっては、防御率リーグトップ(1・64)で球団新の開幕12連勝を狙う菅野との投げ合いは、願ってもない学びの場。すでに遠藤・坂倉のカープU22バッテリーは東京ドームで2失点完投勝ち(8月2日)を収めており、1万6732人で”膨れ上がった”スタンドに陣取るカープファンも期待に胸を膨らませていたことだろう。

だが結果は…


菅野8回125球6安打無四球3失点
遠藤5回102球4安打4四球4失点


菅野は四回、長野に逆転3ランを許したあと、八回、田中広に左前打された以外、ひとりの走者も許さなかった。4球全て外スラで長野を抑えにかかり高目に浮いたところを痛打された直後、堂林に対してフルカウントにして一瞬だけグラつきかけたがニゴロでしのいだ。


六回、二死無走者で鈴木誠を迎えた際には初めてノースリーのカウントにした。でも、振る機会を与えずフルカウントに戻して最後は左飛。七回、二死からの堂林は156キロで中飛に退け、八回の二死一塁では菊池涼にスイングさせないまま見逃し三振、で125球を投げ切った。


要するに菅野は広島打線との真っ向勝負を貫徹した。


対する遠藤は三回、一番吉川尚に四球のあと二番松原に2点打され先制された。五回にも松原を歩かせてツーアウト勝ち投手の権利まであとひとりとなって岡本に逆転2ランを打たれた。


”無駄な”四球がなければ失点は2。カープU22バッテリーで再度、巨人に一泡吹かせるチャンスがあったはずだ。


遠藤は、今季すでに2発を浴びせられている三番坂本の影に怯え、吉川尚にも松原にもボール球を3つ続けた。ほかは、そんな投球になっていない。違うことを考えるからそうなる。


そんなことをやっている限り、菅野の足元にも及ばない。


遠藤・坂倉は将来、チームを背負って立つ存在に必ずなるはずで、すでに目標を失ったチームの中にあってはいかにたくさんのモノを吸収するかが大事になってくる。ならば球界の頂点を行く右腕がマウンドに立つ限り、それに食らいついていく気概が必要。球数をいたずらに増やして自爆装置点火…などということをやっている場合ではないのである。(ひろスポ!・田辺一球)