画像は広島サンプラザホールの大型スクリーンに映し出された「満員御礼」

 

B1開幕早々、実は2位浮上…浦 伸嘉社長の”秘策”、合言葉は”持続可能なフルハウス(満員御礼)後編・特別連載「広島スポーツ100年〜Bリーグ2020−21広島ドラゴンフライズの挑戦」#4

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広島ドラゴンフライズがB1のコートに舞い降りた。

クラブ発足以来、多くの人たちによって支えられ、広島県民の声援に後押しされ、日本バスケの「頂き」に向けての第1歩となる2020−21シーズン幕開け…

それは1950年誕生のカープ、1993年スタートと同時にJリーグに参入したサンフレッチェ広島に続く広島プロスポーツ第3の波となる。

広島の過去100年では、陸の上で水の中で、あるいは空間で、日本最強を誇るアスリートたちが世界の頂に挑んだ。

そんな「スポーツ王国広島」の歴史は、軍都廣島とともにその歩みを進めた。戦後は復興への光となり、やがて平和の象徴にもなった。

次の100年に広島スポーツは何を遺すか?

「2020広島ドラゴンフライズの挑戦」は、間違いなく広島スポーツに新風を吹き込むことになるだろう。

広島スポーツの何がどう変わるのか?変えようとしているのか?

広島スポーツ100年取材班では、クラブ発足当時から取材を続けてきた広島ドラゴンフライズの過去と今と未来について探っていく。

第3回は、浦 伸嘉社長直言の後編。

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広島ドラゴンフライズの地元開幕戦勝利はならなかった。10月9日、10日に広島サンプラザホールで開催されたアルバルク東京戦。3連覇を目指すB1王者相手に接戦を演じたものの結果は連敗だった。

ところがその2日間で、広島ドラゴンフライズはB1ランキングの2位につけることに成功した。

コートに立つ選手たちにエネルギーを与えるブースター(ファン)の数において、だ。

B1は第2節までを終了。20チームが4試合ずつを消化した。Bリーグでは通常、週末などに2日連続でゲームが組まれる。

合計40試合が全国16会場で行われた。広島ドラゴンフライズの本拠地、広島サンプラザホールでは9日の地元開幕戦で2,061人、翌日のGAME2で2,221人を集めた。合計4,282人。

この数は10日、11日に川崎市とどろきアリーナであった川崎ブレイブサンダース―大阪エヴェッサの計4,679人に次ぐ数字となった。

B2からの昇格組であるにもかかわず、だ。

しかも2日とも2,000人を超えたのは名古屋ダイヤモンドドルフィンズのドルフィンズアリーナと、宇都宮ブレックスのブレックスアリーナ宇都宮の2会場を合わせて4会場しかない。

国内プロスポーツはコロナ対策で入場制限をかけている。Bリーグも当面は「会場の定員の50パーセト」が適用される。

広島サンプラザホールは最大4,600人を収容できる。要するに現状ではアリーナ席はいっぱい、いっぱい。2日連続での「満員御礼」、浦 伸嘉社長の目指すところの「フルハウス」が実現した。


※画像はひろスポ!でご覧ください
 連日「フルハウス」となった広島サンプラザホール


浦 伸嘉社長の話

まずアリーナを満員にする、フルハウスですね。そしてたくさん来られたお客さんにコアなファンになっていただくために、食事や物販、演出など我々のホスピタリティーを充実させる。リピーターの獲得ですね。

要はいかに価値を高めていくか?

コロナの影響でなかなか難しい部分もありますが、その中でベストなことをやっていく。そうして広島を元気づけたい、とそれが私たちの最大の目標ですから。

今回も制限ありとは言え満員御礼になりました。そういう状況を続けていく。非常に今、チャンスであると感じています。先ほども言いましたが価値を高めていくにはフルハウスの状況を続けることが第1です。

入場制限あり、は裏を返せば千葉、栃木、川崎、琉球などこれまで入場者数が多かったところと我々はキャパ的には変わらなくなるということです。よって我々の努力とチームの活躍によってフルハウスの状況が続けば、そうしたところと肩を並べることになります。(B1が目標とする)毎試合5,000人で、となるとまだ我々にそこまでの力はありません。もう少し時間がかかります。

ですから今、スタッフにはこの機会にずっとアリーナを満員にできるようにやっていこう!と口を酸っぱくして伝えています。昨シーズンの平均入場者はおよそ2,300人、広島サンプラザホールだけなら2,600人ですから満員にするのは当然と…。でも実はそこが簡単なことではないのですけどね。やはり室内での競技ですから感染症のことを気にされる方もいらっしゃいますし…

今回の地元開幕は金曜、土曜でしたが、水曜日開催もあります、また11月からはエフピコアリーナふくやまでも試合をさせていただきます。毎試合、どうその価値を高めていけるか?

例えば水曜日開催では仕事終わりのその流れで来ていただく工夫をすることも大事だと思います。土日は家族サービスなどがありますから、会社のみんなでとはなづらいでしょう。でも水曜日なら会社のレクリエーションとしてご来場いただける可能性があります。スポンサーさんやこの商工センター界隈にお勤めの方に「スーツで来ていただくと5人以上でワンビール付き」などという企画が立てられます。

やはり最終的には平日にお客さんを入れる力がないとクラブの売り上げは伸びません。いかにみなさんの生活の中に広島ドラゴンフライズを取り込んでいただけるか?

それが地域密着であり、広島ドラゴンフライズを応援していただき英気を養っていただくような日常を目指しています。