画像は九里(左)と大瀬良

 

4月23日 ●1−2 巨人 東京ドーム
通算10勝12敗2分け
首位阪神まで5・5差変わらす3位ヤクルトまで2・5差に広がり4位
17時45分開始・2時間24分、11,971人
相手先発 菅野〇9回5安打無失点
本塁打 鈴木誠5号①

一番セカンド菊池涼
二番サード安部
三番ライト鈴木誠
四番センター西川
五番レフト松山
六番キャッチャー坂倉
七番ファーストクロン
八番ショート小園
九番ピッチャー九里●8回114球6安打2失点(自責2)

 

広島打線は、対菅野でベストと思える打線を組んだ。


2月のキャンプイン当初から検討されていた三番鈴木誠、四番西川にこのタイミングでGOサイン。鈴木誠は前回4月9日のマツダスタジアムでの対戦で初回、菊池涼とともに菅野のカットボールをスタンドに運び”8億円右腕”に負けをつけた。


さらに守備の不安を差っ引いて松山を五番に据え、キャッチャーは昨年途中から九里と組んでいる坂倉。


二番安部も含めてこれらの左打者はいずれも菅野との過去のデータに見るべきものがある。


結果的には安部、西川、松山がシングルを放ち、鈴木誠は先制された直後の六回に5号ソロ、1点を追いかける八回も左前打して一死一、二塁の好機を作ったが西川は二ゴロ併殺打に終わった。


116球完封の菅野とほぼ互角の投球を続けた九里は五回、菅野をリードするとともにバットの方でも必死の大城に2ランを許して負け投手になった。


広島はこれで引き分けひとつを挟み3連敗で借金2。ここ10試合で完封負け4つ、1点しか取れないのはこれで3度目。



それにしても”ガックリじゃなくてガッツ九里”(昨季のひろスポ!記事)とはよく言ったもので、九里はこれで開幕から全5戦でクオリティスタートに成功している。


ただ前回、菅野に投げ勝った大瀬良が離脱中のチーム状況を考えれば、どうしても続けて叩いておきたい相手だった。


受けて立つ菅野にとって、広島打線ほど厄介な相手はない。


昨年10月13日の同じく東京ドームでは九里との投げ合いに敗れ、開幕からの連勝記録を13で強制終了させられた。6回7安打4失点。松山に許した2安打が失点に絡み、菊池涼にはここでも適時打されている。


今回、打率トップの菊池涼に四球ひとつを与えたものの残る3打席で外野に飛ばさせなかったのが勝因か?


「相手の九里くんもすごく気迫のあるピッチングをしてたので…」と菅野はヒーローインタビューでコメントした。


九里の熱い投球は、皮肉なことに相手投手が優秀であるほどにそのポテンシャルを引き出してしまう。


昨年9月1日のナゴヤドーム。やはり完封勝利を挙げた大野雄大もこう言った。


「相手の九里投手もすごく闘志を出して投げていましたし、それに釣られて投げたと言いますか、いい投球ができた。九里投手が気合いが入っていたから僕も気合いが入りました」

 

開幕投手の大瀬良を欠き、昨年新人王の森下が足踏みする中にあって九里の孤軍奮闘ぶりが傑出しつつある。


あの日、大野雄大との投げ合った末に八回ツーアウトで交代した九里の球数は142。


そのあとの6試合では133、117、113、128,138球を投げ4連勝。120試合目の中日戦は柳との激投となり129球完投負けだった。


今回もまた完投負け。


鉄腕アレン


ひろスポ!では次回からそう呼ばさせてもらうことにする。(ひろスポ!・田辺一球)