画像は必勝祈願を終えての記念撮影から、前列中央左が浦 伸嘉社長、右が岡崎修司ゼネラルマネージャー、前列左から3人目がカイル・ミリングヘッドコーチ

 

 

B1の開幕を前に広島ドラゴンフライズの選手、スタッフら24人が9月10日、厳島神社で必勝祈願を行った。

 

チーム名の由来となっているのはミヤジマトンボ、そしてクラブカラーの朱色…と言えば厳島神社。

 

観光客、そして待ち受けていたブースターらで賑わう本殿に到着した一行は、2022−23シーズンチャンピオンシップ準々決勝止まりだったB1での優勝を祈願した。

 

10月5日に開幕するB1リーグ。広島ドラゴンフライズの初戦は10月7日でアウェイのファイティングイーグルス名古屋戦。ホーム開幕戦は10月21日の宇都宮ブレックス戦(広島サンプラザホール)になる。

 

朝山正悟チームキャプテンの話

−どんなことを祈願しましたか

朝山 毎年、この時期になると、いよいよ開幕が近づいたなという気持ちになりますので、まずはワンシーズンしっかり戦い抜くこと、チーム一丸となって戦い抜くこと、自分たちの目標に向かってやり切れるシーズンに、ということですね。

−改めてチームの目標教えてください

朝山 昨シーズン以上の成績を残すことはもちろんなんですけど、チャンピオンシップに出てその先の優勝というところを自分たちは目指してやっていきたいなと思っています。

−そのために朝山さんは?

朝山 はい、僕はもうプレーヤーとしては20シーズン目、広島に来て9シーズン目を迎えますので、自分としてもいろんな思いがあるシーズンになるのかなと思っています。まずは健康で1シーズンを過ごすこと、そしてこのチームでみんなと同じ目標に向かっていって、笑顔で終えることのできるようなシーズンにできればと思っています。

−またチームキャプテンに選ばれました

朝山 3年ぶり、ですかね。今回はゲームキャプテンで寺嶋と、ドウェインと頼りになるふたりがいますので、コート上で彼らがしっかり引っ張っていってくれる分、もちろん僕自身もしっかりとコートで示すものはがんばっていきたいと思っていますし、そのほかのところ、チーム全体がうまく回るように、みんながコートで最大限のパフォーマンスを発揮できるように、サポートをしっかりとできるその役割を担っていけたらいいなと思います。

 

寺嶋良ゲームキャプテンの話

−必勝祈願でどんなことを?

寺嶋 シースン通してみんながケガなく、無事に目標を達成できることを祈願しました。

−改めて目標を

寺嶋 まずはチャンピオンシップに出場して、昨シーズンを越えたい、優勝目指して戦っていきたいなと思います。

−個人としては

寺嶋 プレーだけじゃなくて、コミュニケーションとか、オフザコートの部分でもいいチームを作っていきたいと思っています。(個人的には)広島を代表する選手になりたい。

−開幕へ向けて

寺嶋 やっと始まるというわくわくした気持ちと、(9月23日開幕の杭州アジア大会代表選手として)アジア大会にも照準を合わせながら、開幕の時にはもっとさらに成長した姿をみなさんの前で見せられるよう、たくさん練習してがんばっていきたいなと思っています。

 

オフに新加入した山崎稜の話

−宮島は初めて?

山崎 2回目です。広島に来てすぐ妻と7月半ばごろ来ました。写真でしか見たことがなかったので、大きな鳥居を生で見て迫力…すごいなと思いました。

−祈願では何を

山崎 今シーズン、ひとつでも多く勝利できるように願って、僕の役割をしっかり出していきながら、チームが前に進んで行けるように…リーダーシップを発揮したいですね。

−開幕まで、どんなことを

山崎 開幕で自分たちの100を出せるように。プレシーズンマッチ(9月16日三次市で島根スサノオマジック戦、17日広島サンプラザホールで千葉ジェッツ戦)でいいところ、悪いところも出しながら準備したい。

−個人的にはどんなところを見て欲しい?

山崎 (前所属クラブの群馬クレインサンダーズとは)地区が違うので僕のプレーの特徴を知ってもらえればと思います。スリーポイントシュートとディフェンス。自分の長所の部分でチームに貢献していきたいですね。

 

 

広島ドラゴンフライズの厳島神社での必勝祈願はクラブ誕生以来、恒例となっている。ここからはひろスポ!取材班の勝手な想像ではあるが、今回ばかりはみんな心の中で必勝プラスαを祈願したかも…しれない。

 

今回の「必勝」には”勝ってこれまでより遥かに多くのファンにホームアリーナに足を運んでもらいたい”というクラブ経営面での大目標も含まれている可能性がある。

 

Bリーグでは「B.革新」(B.LEAGUE構造改)の概要を7月据えに発表した。2026年にスタートする「Bリーグプレミア」は、現行リーグとはまったく違った魅力とスケールを有する新リーグだ。その参加条件はチームが強いか、弱いか、ではない。


Bリーグプレミア参入争いはまさにサバイバル!参入へはまず以下の条件をクリアする必要がある。



・基準を満たしたアリーナの確保
・観客動員4000人以上
・売上高12億円以上



1試合平均4000人クリアは至難の業だ。2022−23シーズンのB1平均入場者数は過去最高の3466人で広島ドラゴンフライズは全24クラブ中ちょうど中位の12位で3335人だった。


2022−23シーズン1試合平均4000人を超えたクラブは…
琉球ゴールデンキングス6823人
アルバルク東京 6065人
川崎ブレイブサンダース4511人
千葉ジェッツ4509人
宇都宮ブレックス4164人

琉球ゴールデンキングス以外は関東圏だ。



「昨シーズン、必死に努力して3335人。普通にがんばっているだけでは到達しない数字なので、ぜひ広島県のみなさんにご理解とご支援をお願いしたい」と常々コメントしている浦 伸嘉社長は9日にファン680人とともに盛り上がったTIP OFFイベント(広島国際会議場)で「4200人目標」を宣言したが、果たして何を祈願しただろうか…(ひろスポ!取材班)


※この記事の拡大版(選手たちの画像多数使用)はひろスポ!でご覧いただけます。