俳優の山田孝之(33)が映画「ハード・コア」(山下敦弘監督、来年公開)の主演&プロデュースを務めることが10日、分かった。1991〜93年にグランドチャンピオンに連載(2000年に再発売)された漫画「ハード・コア―平成地獄ブラザーズ」(作・狩撫麻礼(かりぶ・まれい)/画・いましろたかし)が原作の青春物語。あまりにピュアで世知辛い世の中になじめず、都会の片隅で生活するアウトロー・権藤右近役を演じる。

 仕事といえば、群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金探しを手伝うこと。同じ仕事をする牛山(荒川良々)が唯一、心を許せる友人だ。エリート商社マンの弟・権藤左近(佐藤健)を入れた3人は、廃工場で古びたロボットを発見。ある出来事により、人生が一変する事態に直面していく―。

 山田は、山下監督とタッグを組んだ「映画 山田孝之 3D」に続く2作目の映画プロデュース。愛読書だったコミックの映画化に、思い入れも強い。魅力について「全くどうしようもなく、不器用な男の生きざまを見ていると、イライラしてくる。でも、嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分では、とすら思えてくる」と説明。「男たちの結末に、僕は泣いた。曲がった世界を真っすぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう」と話した。

 面白おかしくも、無為な日々を送る兄を見守るのが左近。「山田孝之ファン」を自称する佐藤は「兄弟役と聞き、2秒で出演を決めた」と大興奮。「詳しく話を聞くと、ステキな共演者の方々、原作、山下監督とご一緒できる。棚からぼた餅的な気持ちです。不思議な魅力を漂わせる映画になればいい」と意気込んだ。

 山田の盟友・山下監督は「山田孝之の口から『ハード・コア』って読みました、という言葉が飛び出して早5年。これはやらねばというか、やる運命というか。ハッキリと言って使命にも似た境地です」とコメントした。設定を現代に変更し、今月クランクインする。