発行部数1億部を超えた大ヒット漫画を映画化した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(外崎春雄監督)の公開記念舞台あいさつが17日、都内で行われ、主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹(29)、竈門禰豆子役の鬼頭明里(26)、主題歌を担当したLiSA(33)らが登場した。

 花江が会場を埋め尽くしたファンに向けて「楽しんでいただけましたか?」と尋ねると喝采に包まれた。続けて花江は「本当に魂が震えて、心が燃えるような、そんな映画でしたね。もう言葉じゃ表しきれないような、僕も観た時しばらくうまく歩けないくらい泣いてしまって、それくらい感動しました」と語り、会場を盛り上げた。

 40人以上の行方不明者を出している無限列車を舞台に、炭治郎たちと史上最強の敵・魘夢による激しい戦いが描かれる。外崎監督は 「列車の中に炭治郎たちが乗り込んだ時は、とても刀を振れるような広さではないんです。なので、煉獄が鬼と戦うときに照明を少し暗く落として、みんなが分からないように列車の中を広くしているんです」とこだわりを明かした。

 花江が今回炭治郎を演じる際、意識したことを聞かれると「炭治郎にとって、何が原動力になっているかというと、禰豆子を人間にもどしたい、家族の仇(かたき)を討ちたいという思いで鬼と戦っているので、その気持ちを絶やさないようにして演じました」と説明した。

 禰豆子役の鬼頭は「今回の物語では禰豆子のかわいらしいシーンがとてもいっぱいあって、とにかく、かわいく演じました。でも、禰豆が寝ているみんなを起こすシーンがあって、禰豆子がいなかったらどうなっていたか分からないくらい、素晴らしい活躍を見せていましたし、禰豆子の成長もすごく感じられましたね」と振り返った。

 主題歌「炎(ほむら)」を歌うLiSAは映画について「始まった途端に、皆が帰ってきた! という感覚になり、ひと泣きしました。楽しく戦いに向かっているシーンで笑って、最後に向かっていくにつれて、皆さんが魂を吹き込んだキャラクターや素晴らしい映像、BGMに没頭して、完全に涙してしまいました」と感動した様子。「実際に見たら、自分が思い描いていた歌詞のフレーズを思い出すシーンがすごく多くて、そこも大切に映像の中に盛り込んでいただけているなと感じて、とてもうれしかったですね」と思いを込めた。

 本作は16日公開初日を迎え、一部映画館では1日40回以上のフル回転で上映するなど異例の公開規模となっている。宣伝担当者は「(興行収入)100億円の大台も見据えている」と記録的大ヒットに自信を見せている。