現在放送中のNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月〜土曜・前8時)が15日に最終回を迎え、17日から清原果耶(19)主演の「おかえりモネ」がスタートする。東北で生まれ育ったヒロインの永浦百音(ながうら・ももね)が気象予報士を目指す物語。スポーツ報知では新・朝ドラの見どころを3回にわたって紹介する。

 今年は2011年の東日本大震災から10年の節目。「おかえりモネ」の物語は宮城県から始まる。気仙沼湾沖の島で生まれ育った「モネ」こと百音は、震災の際に故郷を不在にしていた後ろめたさを抱えて育つ。高校卒業と同時に故郷を離れ、県内陸部の登米市の森林組合に就職するが、そこで天気予報の魅力を知り、気象予報士になる夢へ歩き出す。

 清楚(せいそ)な顔立ちに透き通った表情。その上に豊かな表現力を持つ清原が、国民的ドラマのヒロインに抜てきされた。2015年後期の朝ドラ「あさが来た」(主演・波瑠)で女優デビューし、19年前期の「なつぞら」(主演・広瀬すず)でも好演。朝ドラとともに大きくなった清原はほとんどのヒロインが選ばれるオーディション方式ではなく、NHKが出演依頼するキャスティングで選ばれた。制作統括の吉永証チーフプロデューサー(CP)は「最初は清原さんをイメージしてはいなかったが、企画が進むうちに名前が出てきた」と明かす。

 底抜けに明るいヒロインではない。いろいろな思い、悩みを抱えながら成長していく。吉永CPは「芝居を丁寧に考え、深いところも的確に表現する。まだ10代でベテランの役者さんと同じように演じられている。(清原が)モネで間違いなかった」と自信を持つ。

 物語は震災から3年後の14年の設定から始まる。近年の朝ドラではおなじみの子ども時代を演じる子役は登場しない。「現代を扱ったドラマなので、小さい頃を描く必要があるのか。ヒロインの成長を見て感じてほしい。朝ドラに決まりはないと思う」(吉永CP)。

 初回から最終回まで、番組を背負う“先発完投型”のヒロインは「気象予報士のお仕事を通して助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。そしてドラマを見て下さる皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう、誠心誠意お届けして参ります」と話している。10代最後の年を朝ドラに懸ける清原は、デビュー時から特別な光を放っていた。(浦本 将樹)