タレントのデヴィ夫人(82)が、ロシアが侵攻中のウクライナの首都キーウやロシア軍による民間人虐殺があったとされる近郊ブチャなどを電撃訪問していたことが24日、分かった。デヴィ夫人はウクライナに向け支援物資を船便で発送し、在日ウクライナ大使公邸を訪問。その後、使い捨てカイロや防寒具などをトランクに詰め込み、22日にウクライナ入りしていた。

 テレビ番組で世界各国を訪れたり、さまざまなことにチャレンジしたりするなど、「行動力の塊」であるデヴィ夫人が、ウクライナ入りしていた。

 デヴィ夫人のブログによると、20日に5人のボランティアと共に出発。22日に現地入りした。23日には、キーウやブチャの病院などを訪問。国内避難民へ防寒具やおむつなど支援物資を届けた。「(市民らは)暖房もなく、電話も通じにくい厳しい状況です」と現状を説明し、日本の支援状況について「もっと積極的に支援しなければならないと思います」と語った。

 きっかけは、デヴィ夫人が運営に関わる財団が、在日本ウクライナ大使館に集まった支援物資の輸送費用捻出に協力したことから。16、23日に石油ストーブや医療品などが入ったコンテナ計4個が船便で出発しており、2月中には、現地に到着する予定。それよりも早く自らの手で支援物資を届けたいという思いが、現地入りにつながったようだ。

 デヴィ夫人はこの日もブログを更新。「私は戦争もクーデターも革命も暴動も経験しております。大丈夫です」とし、現地で警護にあたる警察官ら2人との笑顔の写真を投稿した。また「ウクライナを負けさせるようなことは決してあってはなりません! ウクライナの方々の勇気をたたえ、できる限りの助力をしてまいります」とつづった。

 出発前にデヴィ夫人と面会したセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使もこの日、自身のツイッターを更新。デヴィ夫人の写真などとともに「彼女は勇敢で強い」、「Dewi Sukarnoのような友人がいて、私たちはとても幸運」と感謝のツイートを投稿した。

 デヴィ夫人は昨年8月に本紙のインタビューに応じた際、「私にとってタレントの活動はほんの2割。8割は支援活動や動物愛護の活動を行っている」と話していた。また「皆さんは私をテレビを通してしか知らず、国際社交家であることを知らないんです。今度はウクライナに行こうと思っています」と“予言”していた。

 ◆ロシアの侵攻後、ウクライナを訪問した主な有名人

 ▼ショーン・ペン(米俳優) 21年秋にドキュメンタリー撮影のため訪問し、昨年2月の侵攻直後にもキーウ入り。同11月に再訪問しゼレンスキー大統領と対面

 ▼アンジェリーナ・ジョリー(米女優) 昨年4月にリビウを訪れ、避難民や医療支援のボランティアらと交流

 ▼ボノ(ロックバンド・U2) 昨年5月、避難用シェルターとしても利用されているキーウの地下鉄駅でメンバーのジ・エッジらと共にライブを開催

 ▼ベン・スティラー(米俳優) 昨年6月の「世界難民の日」に合わせウクライナ入り。キーウ、リビウを訪れゼレンスキー氏と会談

 ▼ジェシカ・チャステイン(米女優) 昨年8月にキーウの小児病院を訪問。ゼレンスキー氏とも対面