ラグビー日本代表応援サポーターを務めるタレントの浅野杏奈(22)が、フランスW杯を戦う桜の戦士にエールを送った。「J SPORTS」のラグビー情報番組のMCを務め、昨年から代表合宿を取材。12―34で敗れた18日未明のイングランド戦もテレビ越しに声援を届けた。次戦のサモア戦(日本時間29日午前4時、トゥールーズ)は現地で観戦予定。1次リーグ突破を願い「力を出しきって。悔いのないプレーを」と話した。(加茂 伸太郎)

 イングランド戦は早起きして声をからした。浅野は「悔しいです。勝てる希望が見えていたからこそ、余計に。眠気を吹っ飛ばして応援していた方、日本代表が全力でスクラム、ディフェンスする姿に胸を打たれた方が多いと思います。まだ2戦あるので、この悔しさをバネに突き進んでほしいです」と話した。

 自身は青山学院初等部ラグビー部・コアラーズの一員として小学3年から4年間プレーした。ポジションは主にフッカー(FW最前列中央でスクラムの中心的な役割)。男子に交じって楕円(だえん)球を追った。

 21年12月から「J SPORTS」のラグビー情報番組「ラグビーわんだほー!」(月曜・後10時)のMCを務める。番組の企画で22年9月の日本代表宮崎合宿、今年6月の浦安合宿などを取材。選手にインタビューし、生の声に触れた。

 期待する選手は「全員」とした上で、W杯初出場のロック、アマト・ファカタヴァ選手(28)を挙げた。「けがが回復して、チリ戦ではトライを決めた。諦めない心の持ち主。頑張って走る、走る、走る。相手にトライを決められる瞬間まで走り続けるんです。献身的な姿勢が絶対にチームを救うと思う。同じくチリ戦から復帰したワーナー・ディアンズ選手はガツガツとタックルに入るし、足も速い。必死のチャージが成功したら面白いと思います」

 フランカーのリーチ・マイケル選手(34)にも注目。「キャリアの中で一番調子がいいと言われている。ベストパフォーマンスから目が離せないです」

 サモア戦はフランスに渡り、スタジアム・ド・トゥールーズから声援を送る。「私が勝利の女神に? もちろんです! ハカの声が聞こえないぐらいの歓声や応援、ブーイング、あの盛り上がったスタジアムの雰囲気を体感できるかと思うと、楽しみで仕方ないです」

 7月の強化試合オールブラックス・フィフティーン戦(熊本)、トンガ戦(大阪)も現地で観戦。日本代表がW杯に懸ける思いを知った。「この先の道は険しい。簡単に勝てる国はないですから。勝ち負けも大事だけど、力を出しきって納得のいく形で終えてほしい。悔いのないプレーを期待しています」

 ◆浅野 杏奈(あさの・あんな)2000年12月25日、東京都出身。22歳。青学大卒。中学1年夏にパン店でスカウトされ、芸能界入り。16〜20年までアイドルグループ「マジカル・パンチライン」として活動。20年から日本テレビ系「ZIP!」のリポーター。特技はラグビー(小学3年から4年間)、バスケットボール(小学2年から8年間)、フルマラソンの経験あり。160センチ。