シンガー・ソングライターの長渕剛(68)が、17日に故郷の鹿児島(日置市伊集院文化会館)から全国ホールツアー「HOPE」(14か所16公演)をスタートする。このほど、神奈川県内のスタジオでリハーサルを公開。3年ぶりのホールツアーを前に取材に応じ、「(社会に対して)怒り続けるぞって。攻め込む。前のめりで歌っていく」と宣言した。
小刻みに体を揺らし、全身でリズムを刻んだ。本番さながらの雰囲気の中、全身全霊の歌声。鋭い眼光を放ち、額には汗が浮かんだ。長渕は通しリハを終えると「すごくいいよ。いいね。本番も思いきりいきましょう!」とバンドメンバーを激励した。
政治不信や物価高、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷などから広がる閉塞(へいそく)感の漂う社会、先行きの見えない世界情勢。長渕は「今の窮屈で希望のない世界。0.何ミリかもしれないけど、そこに風穴を開けたい。ギュウギュウ詰めで生きなきゃいけない圧迫感から(抜け出して)『こっちに流れがあるんだよ』というのを作り出したいね」と語った。
これまでの音楽人生、順風満帆だったわけではない。「山あり谷あり。その時に、歌がソッと置いてある。長渕剛の役割はタダじゃ転ばない、やったらやり返す(スタイル)。(今回のツアーは)そういう魂でいこうや!ということ」
選曲作業に時間を要したが、いいものができたという自負がある。「歌の中に僕の実人生がある。皆さんがそれぞれの人生を投影させて、前につんのめって、もう一回行くぞっていう。(明日に向かって)走って、自分自身(の人生)を真っすぐに生きて、最後は幸せになろうよ。そういう(メッセージを込めた)ステージにしたいと思います。気持ちよくなって帰ってもらいたいね」と願った。
ツアーは出生地の伊集院町(現日置市)で幕を開ける。幼少期、薩摩国の戦国武将・島津義弘がまつられた徳重神社には、亡き母と何度もお参りした。「生誕の地か…と。たまたまなんだけどね。小学校時代に引っ越すまで、母に神社に連れて行ってもらったな」と懐古。「(鹿児島から)戦いの狼煙(のろし)をあげる。『まだあの人、怒っている』と言われるかもしれないけど(社会に対して)怒り続けるぞって。攻め込む。長渕は攻めていく。そのスタイルは変えません。前のめりで歌っていくから」
この春、各地に怒りの拳を上げる。
〇…今回は新曲「HOPE」を引っさげてのツアー。同曲のミュージックビデオ(MV)では長渕自身の表情がアップになり、「Hope!」の叫びとともにストロボがたかれ、炎が上がる。「いざという時に(スタッフの)みんなが集まってくれるのが心強かった。(MVの)内容で証明していく」と話した。


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