歴代新記録の公式戦29連勝を樹立した将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(15)が4日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第67期王将戦一次予選決勝で菅井竜也七段(25)に後手番の81手で敗れ、公式戦3敗目(34勝)を喫した。過去27戦無敗だった関西将棋会館での初黒星。ホーム不敗神話がついに途絶えた。

 対戦相手の菅井七段は過去最強とも目された超強敵。現在進行中の第58期王位戦7番勝負で初めてのタイトル戦に挑戦しており、第一人者の羽生善治王位(46)=王座、棋聖=に2勝0敗とリードしている実力者中の実力者だった。

 王将戦は8大タイトル戦のひとつで、現在は久保利明王将(41)がタイトルを保持。本局に敗れたことを受け、藤井四段が今期中、中学生のうちに獲得する可能性のあるタイトルは「棋王」ひとつのみとなった。

 終局後の談話は以下の通り。

 ◆菅井七段「(重圧は)特になかったですね。いつも通りやったつもりです。ずっと難しい(展開)と思っていました。(藤井四段の印象は)一局指しただけでは分からない部分もありますが、終盤が強い印象です」

 ◆藤井四段「途中から一直線(変化することが難しい展開)でハッキリ負けにしてしまったので、そういう展開にしてしまったのは残念です。踏み込まれてみるとハッキリ負けで、読みの精度が低かったです。こちらが悪くなって最短の手順で来られた菅井先生の強さを感じましたし、本局に関しては完敗でした。踏み込みを欠いたところは修正していけたらと思いますが、現状の実力としか言いようがない。負けは全て自分に実力不足に起因するものだと思います。