民進党の細野豪志元環境相(45)=衆院静岡5区=が4日、都内で行われた自身設立のグループの会合で離党する意向を伝え、記者団に対し新党設立を表明した。小池百合子東京都知事(65)が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)との連携を目指す。9月1日の党代表選を前に離党に踏み切れば党内の混乱拡大は必至で、“離党ドミノ”の呼び水となる可能性も。また安倍内閣改造を受け共同通信社が実施した全国電話世論調査で、内閣支持率が前回調査から8・6ポイント上昇の44・4%だったことが分かった。

 憲法改正に関するスタンスの違いから、今年4月に代表代行を辞任していた細野氏が、ついに党と決別することになった。

 この日の会合後、記者団に「民進党を出て新たな政権政党を作る決意で立ち上がりたい」と表明。自民党に対抗できる新党結成を視野に入れていると明言した。「政権交代可能な二大政党制を作りたい。揺らぐことはない」と強調。今後、支援者と相談した上で21日の党代表選告示までに離党に踏み切る考えを示している。

 民進党の国会議員144人のうち細野氏グループは約15人。会合の場では同調する議員は出なかったが、環境相や党の重役を務めるなど知名度の高い細野氏を追って離党を模索する議員は党内に複数存在する。そのメンバーを“手みやげ”に目指すのは、都民ファと近い無所属の国会議員らとの連携だ。細野氏は「いろいろな可能性を探っていきたい」と述べるにとどめたが、政権交代可能な政党の実現には、小池氏の人気は欠かせないとみている。

 この日、小池氏は定例会見で、細野氏との合流も含めた国政へのアプローチには「たらればにはお答えできません」としたが、細野氏について「私と同じ環境大臣。これまでもさまざまなことについて明確な発言をされている方で、非常に政治家として練度を高められているのかなあと思います」と珍しくべた褒めした。

 また自身に近い若狭勝衆院議員が年内にも国政新党の設立を目指していることに関し「都知事として私が今、ここに立っているのも若狭氏の後押しがあったから。支援できることはしていきたい」とし、国政進出に含みを持たせた。

 民進党は東京都議選敗北を受け、蓮舫代表が辞任を表明。代表選は9月1日に投開票されるが、リベラル系が推す枝野幸男元官房長官(53)と保守派の代表格、前原誠司元外相(55)の一騎打ちとなる公算が大きく、党の分断が懸念されている。さらに細野氏の動きが離党ドミノを加速させる可能性があり、党分裂にもつながりかねない情勢だ。