21日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」(月〜金曜・後9時54分)で、新聞記者と賭けマージャンをしていた東京高検の黒川弘務検事長(63)が辞任したことを報じた。

 黒川氏は、安倍晋三首相に辞表を提出し、22日の閣議で承認を得る。森雅子法相は今回の問題で訓告処分にしたことを発表し、安倍首相は、記者団に黒川氏の定年延長を閣議決定したことに対し、「法務省、検察庁において人事について厳正なプロセスを経て整理がなされたが、最終的には内閣として決定するので、総理大臣として当然、責任がある。ご批判は真摯に受け止めたいと思っている」と述べた。

 番組では、水曜、木曜コメンテーターで朝日新聞国際報道部の梶原みずほ記者がリモート生出演。今回の問題を「辞任という選択はやむを得ないと思います」とコメントした。その上で賭けマージャンが、産経新聞記者2人と朝日新聞社員だったことに「そして、今回、問題になっているマージャンの場には朝日新聞の社員も参加していて、その社員は賭けマージャンを認めているんですね。同じ社員として申し訳なく思います」と謝罪した。

 さらに「個人的には外出自粛が求められているなか、三密の状態の中で賭けマージャンをするという同僚がとった行動は非常に残念です」とコメントした。

 その上で今後の検察庁法改正案について聞かれ、政府、与党が継続審議か秋の臨時国会で法案を再提出する可能性を示した上で「コロナの状況ですとか世論、秋の政治情勢を考えると非常に成立は難しい状況のではという観測が広がっています。もし継続審議にするなら国民にはっきりとわかる形での議論が必要になってくると思います」と指摘していた。

 朝日新聞は21日に黒川氏と卓を囲んでいた50代の元記者への調査結果を公表した。

 週刊誌報道では5月1日と13日の2回、都内にある産経新聞社の記者宅で賭けマージャンが行われたとされている。黒川氏もそれを認めていたが、調査結果によると、東京都に緊急事態宣言が発令された4月7日以降では同13日、20日にも同じ場所でマージャンをしていたことが判明。さらに、この4人の付き合いは5年ほど前に黒川氏を介して始まったもので、この3年間では月に2、3回程度の頻度でマージャンを打っていたという。日程は集まった際に、翌月のものを決めていた。

 また、調査結果では金銭のやり取りの内容も明らかに。1回のマージャンでは勝ち負けは1人あたり数千円から2万円くらいで、5月1日は朝日の社員が負け、13日は産経の記者と朝日の社員が数千円勝ち、産経のもう一人の記者と黒川氏が負けたとしている。

 社員は東京社会部の司法担当記者だった2000年ごろ、黒川氏と取材を通じて知り合った。17年には編集部門を離れ、18年からは管理職を務めていた。黒川氏の定年延長や検察庁法改正案などに関する取材は関与していないという。

 広報担当の岡村順執行役員は「取材活動ではない、個人的な行動ではありますが、さらに調査を尽くし、社内規定に照らして適切に対応します。また、その結果を今後の社員教育に生かしてまいります」としている。